食品関係の商社に勤めるサラリーマン・一宮信吾が目を覚ますと、異世界の小さな子どもになっていた。ド田舎の貧乏貴族の八男・ヴェンデリン(5歳)となった彼は、領地も継げず、先も見えない手詰まりの境遇の中、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。やがて12歳となり、冒険者予備校の特待生となったヴェンデリンは、ある事件を解決した功績により、貴族として身を立てることとなる。だがそれは、貴族社会のしがらみに振り回される人生の始まりに過ぎなかった――
平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。気づくと、そこは異世界。3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる『勇者』として召喚された……はずが、勇者の適性を持っていたのはスズネとカズキのみ。ウサトは巻き込まれただけだった!しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性があることが判ると事態は一変。救命団団長を名乗るローズが現れ、ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。そこでウサトを待っていたのは、想像を超える地獄の訓練の日々だった――!
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれる男の子・西片 高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。どうにかして、高木さんにひと泡吹かそうと奮闘する日々・・・。一方、優勢とみられた高木さんにも、ゆらぐ事態がー?スキを見るか、スキを見せるかー ニヤキュン指数100%の「からかいバトル」、いよいよ最終ラウンドに・・・!?
両親を亡くしたため、親戚の家で肩身の狭い生活をしていた稲葉夕士は、高校入学を機に一人暮らしを決意する。そこで見つけた格安の下宿先「寿荘」。しかし、そこはなんと妖怪・幽霊・人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だった─!!不気味な姿をした妖怪たちにはじめは戸惑う夕士だったが、彼らとの奇妙な共同生活の中で、それまで閉じていた心が徐々に開いていく・・・。
「俺の、音――」伝説的な腕を持つ、津軽三味線の奏者・澤村松吾郎。彼を祖父に持つ少年・澤村 雪は、祖父の死をきっかけに、三味線を弾けなくなった……。”好きな音”を失い、アテもなく上京する雪。キャバクラで働く女性「立樹ユナ」に助けられた雪は、ライブの前座として津軽三味線の演奏を披露することになる。雪は、様々な出会いを、想いを三味線の音色にのせて弾く。自分の音を、自分の想いを探しつづけて――