突然の空港火災。巻き込まれてしまった小さな少女は、炎の中でただ、涙することしかできなかった。しかし、痛みと苦しみに瞳を閉じかけたその時。炎を貫いて現れたのは、自分よりもほんのいくらか年上なだけの、ひとりの少女だった。管理局の魔導師。炎も、障害も、すべてを貫いて自分を助け出してくれた年上の少女の姿に、小さな少女はまた涙した。それは悲しみや痛みの涙ではなく無力な自分と、痛みと苦しみを前に、なにもできない自分の弱さへの涙だった。小さな少女は心に決めた。「強くなる」ことを。4年の時が過ぎ、小さな少女の手足と背丈は、あの時出会った年上の少女と同じくらいには伸びていた。小さな少女はいくらか前、あの時自分を助けてくれた年上の少女の名前を知った。「高町なのは」それは、管理局航空部隊のエースオブエース。雲の彼方、空の向こうよりまだ遠い、星のような存在だった。しかし、小さな少女はもう決めていた。空を飛ぶことができなくても、星にたどり着くことができなくとも。自分の足で大地に立って自分の腕で、空に向かって、星に向かって手を伸ばすこと。小さな少女は、空を見上げる。スバル・ナカジマ、15歳。憧れに向かって、前に進むために。
時は征暦1935年。ヨーロッパ大陸は東西の二つの大国に分断されていた。鉱物資源・ラグナイトをめぐり勢力争いを広げる専制君主国家「東ヨーロッパ帝国連合(通称・帝国)」と、王政を廃した共和国の連邦国家「大西洋連邦機構(通称・連邦)」の両国がついに開戦する。争いは、武装中立を国是とする小国・ガリア公国へも飛び火し、国境の町・ブルールで出会った少女アリシアと青年ウェルキンは、「必ず故郷へ戻る」ことを誓い、義勇軍への入隊を決意する!この物語は、戦火の中で錯綜する兵士たちの様々な思いと感情を描き、そこで生まれる新たな友情、愛をテーマに繰り広げられる七ヶ月間のドラマである。伝説【ダルクスの災厄】に隠された真実。そして謎に包まれていたヴァルキュリア人の秘密とは…。愛と感動のラブストーリーと、ファンタジーアクションを併せ持ったTVシリーズに乞うご期待!
地球暦2110年。 宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力“ウルガル”が襲来。地球は存亡の危機に陥った。一方、地球には遺伝子操作で宇宙に適応できる人類を生み出そうとするプロジェクトによって生まれた特務機関 MJPに所属する少年少女たちがいた。イズル、アサギ、ケイ、タマキ、スルガの5人から成る「チームラビッツ」は、訓練成績も最下位の落ちこぼれの集まりで「ザンネン5」とも呼ばれていた。しかし、突然最新鋭の戦闘デバイス「AHSMB(アッシュ)」への搭乗を命じられ、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として前線に送り込まれていく。圧倒的な戦力を誇るウルガルに対し、果たして彼らは生き残ることができるのか…。
打ち捨てられた廃墟で、迷子になった少女は、ひとりの女性兵士に出会いました。兵士の手には金色に輝くトランペット。「軍人さんになれば、トランペットが吹けるんだ!」ちょっとした勘違いをしたまま、少女は喇叭手に憧れ、軍への入隊を決意します。カナタ、15歳――。カナタが配属されたのは、セーズという街にある小さな駐留部隊・第1121小隊。物語はそんな新米兵士カナタが、セーズの街にやってくるところから始まります。その日のセーズは「水かけ祭り」の真っ最中。駐屯地を目指すカナタは、お祭り騒ぎに巻き込まれてしまって――。
何が正義で、何が悪なのだろうか・・・?突如、極限状態に陥った日本。その背景には日本全土を絶望の淵に叩き落して行く“謎の侵略者”セプテントリオンの存在が!これは人間への試練なのだろうか!?残酷で壮絶な現実に翻弄される人々と、悪魔と契約し“謎の侵略者”と戦う力を得た個性豊かな“13人の悪魔使い”たち。これはそんな極限状態に置かれた人々の“葛藤と選択”の物語。世界の終末まで、あと7日。その選択が未来を創る・・。
それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人型兵器を駆り、人類に敵対的な地球外起源種「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―
都内の高校に通う渡瀬青葉は、何気ない日常を送っていた。夏休み明けの始業式の日、いつものように学校へと向かった青葉は、ある出来事をきっかけに一人の少年と出会う。彼の名は隼鷹・ディオ・ウェインバーグ。二人の出会いは、やがて世界の運命を大きく変えていく…。
巨大な大陸が1つだけある世界。 そこは二つの連邦に分かれて、長い間不毛な戦争を繰り返していた。 そんな中で、物語は孤児院で育った少女・アリソンと、少年・ヴィルが「戦争を終わらせる価値がある宝」を探す冒険から始まる。やがて時代が流れ、アリソンの娘・リリアと、ボーイフレンドのトレイズが活躍する話へと展開していく――。
とある惑星の「シティ」と呼ばれる架空の都市…そこは大ボス・ビッグダディ率いる「ミレニオン」という組織に牛耳られていた。貧困の中から「ミレニオン」に身を投じた二人の若者がいた。社交的で頭が切れ、野望に燃える男-ハリー・マクドウェル。寡黙で目立たないが、信念と行動力を持つ男-ブランドン・ヒート。幼い頃から親友同士だった二人はめきめきと頭角を現し、組織の新しい「顔」として知られるようになる。ある日、ハリーは敵対組織の進めていた秘密計画を知る。それは、最新技術で死人を「再生」し、無敵兵士として蘇らせるというものだった。ビッグダディは「神をも恐れぬ所業」として、計画の阻止を命ずるが、ハリーは独断で計画を横取りし、研究を続行させる。ビッグダディの願いを受け、ハリーの暴走を止めようとするブランドン。だが、ハリーはブランドンに「凄い秘密を手に入れた。ボスを殺して組織を乗っ取ろう」と誘いかける。拒絶するブランドンを、ハリーは射殺する。ハリーが実権を握った「ミレニオン」の暴走が始まる。病床にあるビッグダディには、もはやハリーを止めることはできない。「…これは許されざる行為だ。だが、過ちを正すにはこうするしかない」ビッグダディはブランドンに救出されたDr.Tの力を借りて死んだブランドンを「死人兵士」として蘇生させる…蘇った男の新たな名は-ビヨンド・ザ・グレイヴ。巨大な二挺拳銃と、武器を満載した棺桶を携えた人間兵器・グレイヴ。蘇るの後藤圭二。女子高生・生沢ルリ子は、異空間から膨大なエネルギーを呼びこむ門“ゲート”を管理するゲートキーパーの一人。地球防衛機構イージスに所属する彼女は、地球を襲う球体インベーダーと戦っていた。
帝国暦488年(宇宙暦797年)、ラインハルトは門閥貴族連合との内戦に勝利し、名実ともに銀河帝国の最高権力者となる。しかし、自らの半身ともいうべきキルヒアイスを喪った哀しみは、彼の心に暗い影を落としたままであった。時を同じくして、自由惑星同盟では、救国軍事会議によるクーデターを鎮圧したヤン・ウェンリーが、名将としての声望をますます高めていた。しかし、権力に固執する同盟政府の政治家たちは、ヤンへの警戒心を強めていく。翌年、銀河帝国軍はイゼルローン要塞の奪還作戦を開始した。過去も現在も難攻不落を誇る軍事拠点に対し、ケンプ提督率いる帝国軍は驚くべき攻略法をもって攻めかかる。それは、これまでの歴史にない戦闘の始まりとなるのであった。