小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志は、祖母レイコの遺産「友人帳」を受け継ぎ、自称用心棒のニャンコ先生と共に、そこに名を縛られた妖怪たちに名を返す日々を送る。妖と、そこに関わる人との触れ合いを通して、自分の進むべき道を模索し始めた夏目は、想いを共有できる友人たちにも助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていこうとする。
父親が家出して、若い身空でホームレスとなってしまった女子高生・桃園奈々生。困っている奈々生の前に「私の家を譲りましょう」という怪しい男が現れる。男の正体は、土地神ミカゲ。奈々生は家(=廃神社)と引き換えに神様の仕事を任されてしまい…!? しかも社には、性格最悪で凶暴な妖狐・巴衛が神使として居座っていた。社の精である鬼切と虎徹に励まされながら社の仕事をこなす奈々生に、巴衛はいつも悪口ばかり。ある日奈々生は鬼切から「神使の契約を結べば、巴衛が絶対服従する」という話を聞く。喜びいさんで契約方法をきくと「口づけ」だって…? 「冗談じゃない! 巴衛とキスするぐらいなら出て行ってやる!!」 奈々生の明日は果たして!?
黒いジャージにスカーフ姿の“夜ト”は、祀られる社の一つもない貧乏でマイナーな神様。自分の社を築くべく、賽銭<5円>で人助けをする、自称”デリバリーゴッド”である。交通事故に遭いそうになった夜トを助けようとしたことがきっかけで、”半妖(はんよう=魂が抜けやすい体質)”となった良家の令嬢・壱岐ひより、さらに、夜トに拾われ、神様が使う道具“神器”となった少年“雪音”と共に、人間に害を与える”妖”と戦いを繰り広げながらも、その三人の絆は深まっていた。一方で、七福神の一柱(ひとり)で最強武神である“毘沙門”から命を執拗に狙われ続けている夜ト。ふたりの間に秘められた過去、そして、因縁の対決の行方は…
「私が“生きる希望”をあげる」架橋明日(かけはしミライ)は家族を事故で失い、引き取られた親戚のもとでも辛い日々を送っていた。全てに絶望した少年は、中学校を卒業したその日、ビルの屋上から身を投げる。しかし、少年はそこで1羽の天使と出会う――!?
死者の街を出てから二年が経ち、ウィルは数えで17歳になっていた。領主として「灯火の河港(トーチ・ポート)」を発展させ、徐々に「獣の森(ビースト・ウッズ)」には人々営みと笑顔が戻ってきた。しかし、季節外れの花が咲き乱れ、森の異常が発覚する。この問題を解決するべく森の奥に向かったウィルたちは、森の王から不吉な予言を受ける。「鉄錆の山脈に、“黒き災いの火”が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」滅びしドワーフの都である「鉄錆山脈(てつさびさんみゃく)」に眠る災いとは…!? 新たな出会いと共に再びウィルたちの冒険が始まる!
人類 VS 神々 至高のファンタジー頭脳戦!暇を持て余した神々が作った思考の頭脳ゲーム「神々の遊び」神々から神呪(アライズ)を授かった人間は使徒と呼ばれ、「神々の遊び」に10勝した者は莫大な祝福を得られる。しかし、完全攻略者は ─── 未だゼロ。なぜなら神様は気まぐれで、理不尽で、たまに理解不能だから。永き眠りから目を覚ましたばかりの元・神様の少女・レーシェは開口一番にこう宣言した。「この時代で一番遊戯(ゲーム)の上手い人間を連れてきて」そして指名されたのは、ゲームをこよなく愛す少年・フェイ。彼は無敗のまま3勝を積み上げ「近年最高のルーキー」と期待されていた。フェイはレーシェと共に「神々の遊び」に挑むことに。完全攻略を目指すフェイとレーシェの、神々との究極頭脳戦の幕が今、上がる———!
ミカゲ社の土地神としてはまだまだ未熟な女子高生・桃園奈々生。ある日、風神・乙比古が、毎年全国の神々が出雲に集まって会議を開くという「神議り」(かむはかり)の招待状を持ってやってきた。
あの世とこの世の間にある宿場町に建つ「此花亭」。期待と緊張で胸をふくらませ「此花亭」へ奉公にやってきた柚は、個性的な先輩仲居たちに囲まれながら、新人仲居として働き始める。ある日、柚は迷惑をかけてしまったお客様に「薬の材料である‘星‘を落として貰えませんか」と無理難題を出されてしまう…。
地区展に出品する木彫りの精霊像を作り終えた美術部員の御厨仁。すると、その精霊像が突如顕視し、女の子になって動き・喋りだした!!「妾こそ、この大地の母なる産土神じゃ!!」。高飛車だが子供っぽい自称神様が巻き起こす、お茶の間感覚伝奇ストーリー。
世界遺産に認定される熊野古道、そこにひっそりとたつ玉倉神社。鈴原泉水子は、神社の宮司である祖父に育てられ、外の世界をほとんど知らない。長いお下げ髪、めがね、引っ込み思案。泉水子がさわるとパソコンも携帯もなぜかフリーズしてしまう。「もっと、普通の女の子になりたい」周りと違う自分に悩んでいた、そんなある日、幼なじみの相楽深行が玉倉神社に現れて、泉水子の通う中学校に転校してくることになるが―――!?―――泉水子自身もまだ知らない大きな運命が、静かに動き始める!