舞台は中国風の架空の国、彩雲国。名門だが貧しい紅家の娘秀麗は、幼いころの動乱の記憶から「人を助けることのできる」官吏になりたいと願っていますが、女性は登用試験を受けることすらできません。ある日、即位間もない新王の教育係を引き受けることになり、それをきっかけに、官吏登用試験への道が開かれて行きます。秀麗と新王、その兄との恋模様や、秀麗と共に官吏を目指す同期生との友情など、親しみやすいストーリーに、宮廷での権力闘争や豪族の暗躍がからみ、絢爛豪華な宮廷浪漫が繰り広げられます。第1シリーズは、主人公の少女秀麗が新王の教育係として後宮に入り、持ち前の明るさで若き王を立ち直らせ、さらに自分の夢をかなえ、史上初の女性官吏となって数々の苦難を乗り越える姿を描いています。第2シリーズでは、秀麗が中央から離れた茶州に赴任し、新米官吏として奮闘する物語を中心に、彩雲国に影を落とす異能の一族縹(ひょう)家の陰謀に巻き込まれ、挫折や別れを経験しつつも、国王を支えるまでに成長する姿を描いていきます。
現実とは微妙に異なった歴史を歩んだ現代日本。そこには巨大な異能の力を持つ7人の《王》が存在していた。彼らは自らの力を分け与えたクランズマンたちと共にクランを形成する。青く結晶する秩序、荒ぶる赤き炎、白銀に輝く不変、そして、緑に枝分かれする変革。それぞれの属性を持つ《王》たちは今――青のクラン《セプター4》を率いる《青の王》宗像礼司は多くの重責を担っていた。《黄金の王》國常路大覚の管理下にあった御柱タワーおよび、《王》を生む謎の聖遺物であるドレスデン石盤も、今では宗像礼司の下にある。そして先代《赤の王》周防尊を殺めたことにより生じた《王》殺しの負荷。一方、赤のクラン《吠舞羅》のクランズマンであった櫛名アンナは、緑のクラン《jungle》による御柱タワー襲撃を経て、新たな《赤の王》として覚醒し、《吠舞羅》の仲間たちと再び強固な絆を結んでいた。そして白銀のクランズマン、ネコと夜刀神狗朗は、《白銀の王》伊佐那社の生存を信じ、彼の行方を探している。しかし《白銀の王》を探しているのは彼らだけではなかった。《緑の王》比水流もまた――活性化する《jungle》の動きをきっかけに、再び《王》たちの運命がより合わさる。
日本各地に、突如として謎の門が出現。その先の異空間『魔都』には女性にのみ食べた者に特異な能力をもたらす桃が存在し、『醜鬼』(しゅうき)と呼ばれる怪物を退治するため、女性兵による戦闘集団『魔防隊』が組織された。活躍できる場所を求めていた男子高校生・和倉優希はある日、魔都へと迷い込むと醜鬼に襲われてしまう。そこへ駆けつけたのは魔防隊七番組の美しき組長・羽前京香。京香の能力で奴隷(スレイブ)と化した優希は力を開花させ、醜鬼を見事打ち倒し、奴隷 兼 魔防隊の管理人として醜鬼と戦うことに。“飼われる少年”のバトルファンタジー、ここに開幕!
【呪紋】それぞれの固有の物質『トリガー』を充填することで起動し、『印者(シールド)』と呼ばれる操者の身体的な能力を飛躍的に高め、超常的な現象を発現させることができる超科学兵器―――。赤塚正義(通称:セーギ)は、不良に絡まれていた男性を助けた際、礼として渡された謎の石を手にした瞬間、掌に不思議なタトゥーが刻まれる。「その呪紋、どこで手に入れたの?」翌日、学校からの帰宅途中に、季節外れのコート姿の少女“イジー”に突如襲われたセーギは、祖父から教え込まれていた柔術で反撃するものの圧倒的な力の差に押され、命の危機に晒される・・・。偶然にも「呪紋」を手にしてしまった赤塚正義を中心に、様々な人々の思惑が渦巻く争いが、いま始まる。
昔々のお話です。ある所におじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ芝刈りに おばあさんは川へ洗濯に──(中略)ついには鬼を退治しましたが、外国にも鬼がいるようなので…桃太郎は海を渡りました。すごいのは倒したこと 喜ぶべきは救ったこと ただ一つ…駄目だったことは…… ────楽しんだこと これはもしもの話だが……もし流れてきた大きな桃が一つではないとしたら…日本に流れてきた桃が複数あるうちの一つに過ぎないとしたら…
"神の指"と呼ばれる辺境の地で祖母と暮らす、心優しき少年・パーシバル。しかし、世界はその安寧を許すことはなかった。ある謎の騎士・イロンシッドとの出会いが彼らの運命を変え、明らかになる驚愕の秘密。少年は果て無き旅路へと足を踏み出す。全世界待望の痛快冒険ファンタジー!!
絢爛武闘祭で優勝し、地上最強の称号を手に入れたピーター・グリル。これで婚約者であるルヴェリアと結婚できると思いきや、さまざまな異種族の女たちに子種を狙われ、ひっきりなしに誘惑されるのだった。武力は最強のピーターも、意思の固さは最弱レベル。幾度となく誘惑に屈し、下半身は緩くなる一方。そこに、忌まわしきゴブリン禍が発生したとの報せが届く。急ぎ鎮圧におもむくピーターだったが、戦場には思わぬ出会いが待っていた。ゴブリンの巣、エルフの里、ドワーフの里……舞台は変わっても、誘惑は終わらない。地上最強の賢者タイムが、再び幕を開ける!
太正三十年。帝都・東京は、平和な日々を取り戻していた――――。そんな中、欧州へと旅立っていた帝国華撃団・花組隊長の神山が、莫斬科(モスクワ)華撃団の元隊員クラーラを連れて一次帰国する。一方、街では少女ばかりを狙った連続誘拐事件が発生。クラーラも事件に巻き込まれることに…………。何故、クラーラは狙われているのか?クラーラ来日の本当の目的とはいったい?クラーラ来日の本当の目的とはいったい?日露を股にかけた、壮絶な戦いが幕を開ける!!
全てを錆びつかせる≪錆び風≫が吹き荒れる日本。人々は街や生命を蝕む錆に怯えながら暮らしていた。忌み嫌われる≪キノコ守り≫の一族の少年・赤星ビスコは、瀕死の師匠を救うため、全ての錆を浄化する霊薬キノコ≪錆喰い≫を求めて旅をしていた。旅の途中、忌浜(いみはま)で出会った美貌の少年医師・猫柳ミロもまた、大切な姉を蝕む錆の対処法を探していた。愛する者を救うべく、ふたりの少年が手を取る時、新たな冒険が始まる。人の心までは錆びつかない。
日本の南方に浮かぶ緑豊かな島、南十字島。ある夜、この島の浜辺に、ツナシ・タクトというひとりの少年が辿り着いた。本土から身一つで泳いでやって来たという、この少年は、島にある南十字学園高等部へと入学。明るく前向きな性格で、アゲマキ・ワコやシンドウ・スガタら、個性豊かな学園の生徒たちと出会い、交流を深めていく。だが、この南十字学園には大きな秘密が隠されていた。地下に眠る、巨大な人型の像「サイバディ」。約20対ほどあるというこの巨大な像をめぐって、人々はみなそれぞれに秘密を抱えていた。“綺羅星十字団”を名乗る、謎の秘密結社の暗躍。巫女たちの歌声。そしてタクト自身もまた、大きな秘密を抱えていた・・・・・・。青い空と青い海に囲まれた南国の島を舞台に、恋あり夢あり友情ありの「青春の謳歌」が今、始まる。