都市部から遠く離れた片田舎、奥木染(おくこぞめ)。春日野悠は、妹の穹を連れてその町に向かっていた。そこは幼少の頃夏休みに何度も訪れ、過ごした祖父の家があり、懐かしい場所であった。不慮の事故により両親を亡くし、拠り所を失った2人は、今は誰も住んでいない祖父の家に引っ越し、そこで暮らす事を決める。小さい頃から、あまり変わっていないように感じた町並みや人。懐かしい想い出や、静かな環境が、悠を癒していったが、徐々に変化が訪れる。想い出として心に刻まれたときからもう始まっていた未来。今まで傷つき、不器用な生き方しかできなかった相手と、悠はどう向き合うのか・・・・・・日差しが強まる初夏の空の下、物語が動き始めるのたっだ。
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、野菜を作ったり、虫捕りをしたり、楽器を練習してみたり・・・春夏秋冬の変わりゆく田舎生活はワクワクが止まりません。のどかでいつも通りだけど、くすっときて、ちょっぴり沁みて、心がほっこりする。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、またまたはじまります。
「――見えた?」くくるは、そっと、がまがま水族館のヒミツを教える。「ここではときどき、『不思議なもの』が見えることがある」夏の日差しが降り注ぐ、沖縄。那覇市内からバスに乗り1時間あまり揺られた先に、その水族館はある。沖縄本島南部、美しいビーチのすぐ脇にある、ちいさな、すこしさびれた「がまがま水族館」。18歳の女子高生・海咲野くくるは、そこでまっすぐ、ひたむきに仕事をしていた。祖父に替わって「館長」を名乗るほど、誰よりもこの水族館を愛している。ある日くくるは、水槽の前で長い髪を揺らしながら大粒の涙をこぼしていた女の子・宮沢風花と出逢う。風花は夢だったアイドルを諦め、あてもない逃避行の先に、東京から沖縄へやってきたのだ。がまがま水族館に流れる、ゆっくりとした、やさしい時間。居場所を求めていた風花は、「水族館で働きたい」と頼み込む。出会うはずのなかったふたりの日常は、こうして動き始めた。しかし、がまがま水族館は、「不思議」と一緒に、「閉館の危機」という大きな問題を抱えてもいた。迫りくるタイムリミットを前に、ふたりは立て直しを目指して動き始める。かけがえのない場所を、あたたかな寄る辺を、守るために。
社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治。今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたらいつの間にか異世界の森にいた。…あぁ、これが流行りの異世界転生か。持っていたスキルは「鑑定、創薬」の2種類。あれたいしたことない…、でもいっか。そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、ドラッグストアをオープンさせる。異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。
見た目のせいで男扱いされてこなかった椎名亜樹は、自分を変えようと中学校入学を機に東京へ出てすのはら荘に入寮する。そこで亜樹を待っていたのは、天然でいたずら好きなすのはら荘の管理人さん・春原彩花に心も体もかわいがられる毎日だった。さらに、ほかの同居人も全員年上の女の子で…。いやしとドキドキがたっぷりで、ついつい管理人さんに甘えたくなっちゃう年の差(おねショタ)ラブコメ決定版!
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。
昭和58年初夏。都会から遠く離れた山奥の寒村、雛見沢。昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱が木霊していた。圭一、レナ、魅音、沙都子、梨花、詩音 今日も「部活メンバー」の明るく、賑やかな声が雛見沢に響いていた。そんな中、梨花は時折悲しげな表情を見せていた。それは毎年6月に行われる祭「綿流し」が近づいていたからであった。過去4年続く、祭りの日に、繰り返される惨劇。毎年、一人が死に、一人が行方不明になるという「雛見沢連続怪死事件」。今年も惨劇は起こる。梨花は全てを知っていた。ハジマリも、オワリも・・・。繰り返される惨劇の連鎖は断ち切れるのか?
およそ遠しとされしもの──下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群を、ヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて“蟲”と呼んだ。時に蟲はヒトに妖しき現象をもたらし、そしてヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。ヒトと蟲との世を繋ぐ者──それが“蟲師”。すべての生命は、他を脅かすために在るのではない。みな、ただそれぞれが、在るように在るだけ──。
俵宗太は、東京在住のウェブデザイナー。父親の死をきっかけに故郷に帰った宗太は実家のうどん屋で、釜の中で眠りこける子どもを見つける。一見ふつうの人間の子どものように見えるが、実はその子は人間の姿に化けたタヌキだった!?ゆったりと時間が流れる通称“うどん県”こと香川県を舞台に、やさしくてあたたかい、ちょっと変わった家族の物語が始まる――。
ごく普通の生活を送る男子高校生・柏木空はある日、旅先のエジプトにいる自称"冒険家"の父から突如、ミイラを送りつけられる。「面白いミイラを見つけたからお前に預けることにした!」と書かれた父の手紙におののく空。だが、送られてきたて大きな棺から現れたのは、全長12cm!?なんと手のひらサイズのミイラだった・・・。小さいうえに、臆病で、泣き虫で、でも何ともいえない可愛さのミイラミーくんと名づけ面倒を見ることになる空。一つ屋根の下、一緒に暮らし始める空とミーくんの共同生活とは・・・・。