科学技術が発達した、機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力・星霊術を駆使し、“魔女の国”と恐れられる「ネビュリス皇庁」。二国は長きにわたる戦争を続けてきたーー。帝国の最高戦力イスカと皇庁の王女にして“氷禍の魔女”アリスリーゼは、激闘の中で互いの素顔に触れ、その生き方と理想に惹かれ合う好敵手となった。独立国家アルサミラで帝国と皇庁の謀略を打ち砕いた二人は、再会を誓ってそれぞれの道へと進むが、意外な形でその約束を果たす。アリスの妹シスベルと取り引きを交わし、護衛として皇庁に潜入するイスカ。シスベルの捜索隊として皇庁の都市リースバーテンを訪れるアリス。偶然の再会は二人の心をさらに燃え上がらせるが…… 同時に皇庁内では帝国の内通者「純血種・被検体E」が暗躍し、帝国の「特務・女王捕獲計画」が動き出そうとしていた。否応なく引き裂かれようとするイスカとアリスは、その運命に抗うことができるのか――。
天人(宇宙人)が来襲して、価値観が変わってしまった町、江戸。宇宙人や高層ビル、バイクなど何でもありの世界で変わらない“魂”を持った最後のサムライがいた。男の名は坂田銀時。いい加減で無鉄砲、でもキメるところはさりげなくキメたりして…。笑えて、泣けて、心温まる、銀さんと仲間たちの生き様、得とご覧あれ!
「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」孤高の魔法師シルーカと、放浪の騎士テオ。ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか混沌がすべてを支配する大陸、アトラタン。人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、〈君主(ロード)〉に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。その中、理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。テオの理想に触れたシルーカの強引な策略により、主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジー、開幕!
戦場を人の力が支配し、剣と馬が戦いの中心だった時代――。ブリューヌ王国とジスタート王国の国境で起こった些末な諍いは、やがて大国の思惑をはらみながら、二十数年振りの開戦に至った。ブリューヌ王国の兵は、およそ2万5千。総大将レグナス王子の初陣を華々しく飾るため、王は直属の騎士団以外にも出兵を命じ、辺境の小貴族すらも戦列に加わることになる。アルサスの若き領主ティグルヴルムド=ヴォルンも、王の招へいに従い、わずかな手勢とともに馳せ参じた1人であった。かたやジスタート王国は、5千の兵でこれを迎え撃つ。中心となるのは、ブリューヌ王国と隣接するライトメリッツ公国の兵たちである。勝敗の結果は、この時点ですでに明白かと思えた。だがブリューヌ王国は致命的な過ちを犯す。ジスタートの兵たちを率いるのは、伝説の竜具を与えられし戦姫の1人、エレオノーラ=ヴィルターリアであった。一騎当千の恐るべき力を、ブリューヌ王国の兵たちは身をもって味わうことになる。絶望が支配する戦場の中で、ティグルは残されたわずかな矢を弓につがえ、標的を定めた。その視線の先にあるのは、美貌と勇壮の象徴――戦姫である。ブリューヌ王国辺境の若き領主、ティグルヴルムド=ヴォルン。ジスタート王国の戦姫、エレオノーラ=ヴィルターリア。両者の邂逅が、のちに語り継がれる英雄譚の序章になるとは、まだだれも知る由もなかった。
京都で復活した不浄王の討伐に成功し、正十字学園での日常生活に戻った燐たち。しかし、正十字騎士團には悪魔に関する悩み相談が増え、世界各地でも異変の波が広がり始めていた。燐たち候補生は、協力して学園で起こる不可思議な現象を解決していく。そして迎えた正十字学園祭のさなか、啓明結社イルミナティの総帥である光の王・ルシフェルが突如現れる。ルシフェルは正十字騎士團に宣戦布告する——魔神サタンを復活させ、物質界(アッシャー)と虚無界(ゲヘナ)を融和する、と。そしてとある「計画」のため、出雲が必要だと言うが……。
わずかな土地を巡り人々が争い合う戦乱の世界『ユグドラシル』。そこへ現代から召喚された周防勇斗は、スマホから得た現代の知識(チート)を使い、小さな氏族《狼》の宗主へと昇り詰める。それから二年の月日が流れ――勇斗はエインヘリアルというルーンの力を持つ戦乙女たちを従え、未来の技術を用いて《狼》に平和と繁栄をもたらしていた。しかし同時にそれは、《狼》の平穏を揺るがす大国との戦争に明け暮れる日々でもあった…。一度の敗北で国のすべてが失われる。そして、氏族は皆家族であり、その絆は絶対だ。勇斗は幼馴染の美月が待つ現代へ帰る方法を模索しながらも、ユグドラシルで結んだ、大切な家族たちとの絆を守るために、数千もの軍勢を率い、動乱の世に身を投じていく――。
マナという能力を持つ貴族が、人類を守る責務を負う世界。能力者の養成校に通う貴族でありながら、マナを持たない特異な少女メリダ=アンジェル。彼女の才能を見出すため、家庭教師としてクーファ=ヴァンピールが派遣される。『彼女に才なき場合、暗殺する』という任務を背負いー。能力が全ての社会、報われぬ努力を続けるメリダに、クーファは残酷な決断を下そうとするのだが…。「オレに命を預けてみませんか」暗殺者でもなく教師でもない暗殺教師の 矜持(プライド)にかけて、少女の価値を世界に示せ!
翼の血族による襲撃で狩竜人の少年・ラグナの日常は崩壊した。全てを失った未来の自分から託された最強の力と滅竜の使命、元竜王にして最凶の相棒クリムゾンとの邂逅。何より大切な存在であるレオニカとの別離。それは、限界を超えた過酷な日々の始まりだった。“翼の王”アルテマティアとの戦いの果てに出会ったのは、国内最高戦力・銀装兵団と、圧倒的なカリスマで兵を率いる”銀器姫”スターリア・レーゼ。そしてついに"翼の血族"最強の男が立ちはだかる──。戦いは、新たなステージへ。戦力差30倍、今、絶望的な戦争の幕が上がる。
古代中国、春秋・戦国時代の秦国。田舎村で下僕として暮らしていた少年・信の夢は、戦場に出て武功を上げ、いつか歴史に名を残す天下の大将軍になること。そして、先の戦で功績を上げた信はついに三百人将となった。そんな中、秦国の若き王・嬴政の号令の元、国の命運をかけた大戦が行われることに。そこで出会った同世代の若き将たちは互いに競い合い、時には協力しながらそれぞれの夢を掴み取るべく戦場を駆け抜ける。
かつて異世界であるエクレールへと召喚され、人間族、獣人族、魔族による戦乱を収めて世界に平和をもたらしたセツ。種族間を越えた平和という初めての偉業を成し遂げたセツは勇者と称えられたが、戦いの後で元の世界へと転生させられてしまい、現世で二度目の人生をやり直すことになってしまった。勇者としての記憶と力を持ったまま二度目の人生を送りセツが高校生になった時、何の因果か再びエクレールへと召喚されてしまう。別人となったセツが二度目の異世界召喚をされると、エクレールでは五年の月日が流れており、世界は再び戦乱の兆しを見せていた……