三橋廉は、すぐメソメソと泣いてしまう性格の野球少年。ポジションはピッチャー。彼は中学時代、“学園の経営者の孫”という理由でエースになっていた。そのくせ、3年間マウンドを誰にもゆずらなかった事でチームメイトに嫌われ、野球部は負け続けた。その罪悪感から、彼は完全に自信を失ってしまっていた。やがて中学を卒業した三橋は、エスカレーター式の三星学園ではなく、野球をやめる覚悟で西浦高校へ入学するが、その足はまっすぐに野球部のグラウンドへ向かっていた。
家族や友人に恵まれているけど、恋愛とはちょっぴり縁遠かった高校1年生・日生ほたる。彼女は、ある日、隣のクラスのイケメン・花野井くんがフラれる現場を見てしまう。公園でひとりポツンとたたずんでいた花野井くんを見て、何気なく傘を差しだしたほたる。その小さな出来事がきっかけで、後日「僕と付き合ってください」と花野井くんから公開告白されてしまった。“好き”って何? “恋する”ってどういうこと?突然の告白に戸惑うほたると、“好きな子”のためなら、何でもしたい。注ぐ愛情が無限大な花野井くん。恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー。
東京にいる彼氏の元にむかう小松奈々は、東京行きの列車の中で、ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナと隣り合わせる。同じ“NANA”という名前を持つことから意気投合した二人は、その後東京での住まい探しの中で偶然再会し、共同生活を送ることに。奈々(通称ハチ)は、恋人の章司や同郷の友人の淳子や京助たちに助けられながら、東京での生活をスタート。一方ナナは、元恋人で、今は超人気バンド“トラネス”のギタリストとなったレンに対する想いを抱えながら、パンクバンド“ブラスト”のヴォーカルとしてメジャーデビューを目指す。無邪気で素直な奈々と、何事にもクールなナナ。一見正反対に見える二人は、時に衝突しつつも、絆を深めていく。2人の“ナナ”と、彼女らを取り巻く人々の恋や友情、夢の行方は?そして、彼女らを待ち受ける運命とは……。
「青春を、熱く踊れ。」何をすればよいか分からない平凡な中学生・富士田多々良はある出来事をきっかけに社交ダンスの魅力に引き込まれていく。「何か一つでいい、好きだと言えるものがあれば」今の自分から変わるため、多々良は社交ダンスの世界へ飛び込む。多々良の成長を圧倒的な「熱量」で描く、唯一無二の青春ダンスアニメ、ここに開演!!
鬼とヒトが共存する世界——2人の心が近づくたびに、鬼という存在が彼らの距離を引き離す。
二人を待ち受ける運命とは、そして「鬼」とは———。
桃ヶ丘音楽大学に通うエリート音大生千秋真一。有名ピアニストの息子で、ピアノ、ヴァイオリンの腕前も一流の彼は、ピアノ科に所属しながらも、指揮者を目指し、密かに勉強を続けていた。だが、千秋には、幼いころの体験が原因で飛行機恐怖症になって以来、海外へ出ることができないという致命的なトラウマが。自分の将来、そして音楽との向き合い方に行き詰まりを感じていたある日、これまでに聴いたことの無い、個性的で、魅力的なベートーヴェンのピアノ・ソナタ『悲愴』第2楽章を弾く野田 恵(通称のだめ)と出会う。楽譜を読むのが大の苦手という彼女は、音楽を一度耳で聴けばそのとおりに弾けてしまうという天才的な一面を持っていた。本能の赴くままに奏でられるその調べに次第に心惹かれるようになる千秋。しかしその調べの主であるのだめは、風呂嫌いの掃除嫌いで、自宅の部屋はゴミため状態、おまけに、友人の弁当の盗み食いは日常茶飯事という奇人だった・・・。
主人公はあなた―――「あにトレ」シリーズ、「枕男子」を手がけたスマイラル・アニメーションのバーチャルアニメ最新作!今度は貴方(One)の部屋(Room)ではぐくむ3つの物語。
時は大正――。金持ちの家に生まれ、何不自由なく育ってきた志磨珠彦は、大事故に遭い、右手の自由と父の期待、そして母を失う。養生という名目で田舎に厄介払いされ、いつしか世の中すべてを嫌う厭世家(ペシミスト)になっていた。そんな彼のもとへ、夕月と呼ばれる少女がやってくる。珠彦の世話をするために父があてがった、妻だった。最初は夕月をうっとうしく思っていた珠彦だが、次第にその笑顔と優しさに心を開いていき――。果たして、二人は本当の夫婦になれるのか。大正ノスタルジック・ラブストーリー、開演!
桜丘高校の入学式。合田美桜と芹沢春輝は桜の樹の下で出会う。「美しい桜って書いて、美桜」「俺は春輝。春が輝く」春生まれの二人は親近感を覚える。それ以来、気づいたらお互い目で追うようになっていた。美術部の美桜は大人しく、映画研究部の春輝は快活で周りにはいつも誰かがいた。二人は全く違うタイプだが、いつの間にか一緒に下校する仲になっていた。付き合っていると勘違いされることもあるが、ずっと友達以上恋人未満の関係。本当はお互いに「好き」という気持ちを抱えながら─。いつも帰り道に寄る高台の階段に腰をかける二人。「春輝君って、好きな人とか、いる?」思わず聞いてしまった美桜に答える春輝。「好きなやつ、いるよ。…美桜は?」二人のその手の距離は10センチ。たった10センチなのに、その距離が縮まらない─。
「母危篤」という知らせに騙されて海外に来るハメになった高校生の海棠晴(かいどう はる)は、そこで突然「お前の弟だ!」と零(れん)という男の子に引き合わされる。野生児で誰の言うことも聞かない零を必死で世話する晴だったが、どうも零には出生について秘密がある模様。おまけに、ようやく零が自分だけに懐き始めた矢先、ある悲劇が晴を襲う。―――そして5年後、東京で成長した零に再会した晴だったが…?