欧州からのチャレンジャー、片桐夏向。シュツットガルトからの刺客、ミハイル・ベッケンバウアー。覚醒した天才、沢渡光輝。若き力の台頭によって、MFG第2戦・芦ノ湖GTは新たな局面を迎えていた。雨の降りしきる中でスタートしたレースは、大きく荒れる。火山灰の降り積もるスリッピートラップを巡る戦い。芦ノ湖の悪魔と呼ばれる、濃霧の中でのカウントダウン。86を駆るカナタは、驚異のテクニックでハイパワーマシンのライバル達に迫っていき、MFGファンを大いに盛り上げる。そしてMFG第3戦、ザ・ペニンシュラ真鶴を控えて、86のさらなるパワーアップを果たすカナタ。さらに、かつて”公道最速”の一角を担った高橋啓介の弟子にして、群馬プライドの継承者、諸星瀬名が新たに参戦し、カナタをライバル視する。ターボを搭載し戦闘力の増した86を駆り、予選では圧倒的なパフォーマンスを見せるカナタ。しかし、決勝直前、信じられないトラブルに見舞われてしまう――。
原作は、阿部智里による人気ファンタジー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」。人の姿をした八咫烏の一族が支配する異世界・山内(やまうち)を舞台にした和風大河ファンタジー。美しくも風変わりな若宮の側仕えに抜擢された少年・雪哉(ゆきや)。陰謀渦巻く宮中でさまざまな事件に遭遇するなかで、若宮と奇妙な主従関係を結んでいく。
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けていた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝暦905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北”へと向かう、物語の発端である――。
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”の2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。
文豪により綴られてきた数多の本。独創的な世界観や感情揺さぶる物語が記されたそれは文学として人々の心を彩り、世界を豊かにしてきた。しかし、そんな本を黒く染める異形のモノ達が現れる。それは、文学に対する負の感情から生まれた“侵蝕者”と呼ばれる存在だった。本を侵し、この世界から消し去ることを目的とする侵蝕者に対抗できるのは“アルケミスト”の力で転生を果たした文豪達のみ。文豪は侵蝕された本に潜り、侵蝕者を討ち果たすことで本を救う。全てはこの世界の文学を守るため。これは、魂を込めて作品を創ってきた者達が綴る、新たなる文豪譚——
優秀なデュエリストを育てるための学園、デュエルアカデミアを舞台に誰よりもデュエルを愛し、カードに宿る精霊を見ることができるという不思議な力を持つ主人公 遊城十代が様々なライバルと激突。デュエルを通して、アカデミアで発生する数々の難事件を解決していく。
宮永咲(みやながさき)は高校一年生。奇跡的な麻雀を打ってのける(毎局プラスマイナスゼロで和了(あが)ることができる)美少女。原村和(はらむらのどか)の天才的な打ち方に感化され麻雀部に入部することを決意する。二人の天才美少女が全国大会の頂点を目指す。熾烈な闘いの末、見事県予選を勝ち抜いた清澄高校麻雀部。全国の舞台で待ち受けていたのは同じく頂点を目指す強豪たちだった。果たして咲たちは全国の高みへたどり着くことが出来るのか。高校生雀士の頂点を決める闘いが今、始まる。
紀元前、中国西方の秦国(しんこく)。今は亡き親友・漂(ひょう)と夢見た「天下の大将軍」を志す元・下僕の信(しん)は、少年の頃、秦王の座を巡るクーデターに巻き込まれ、第31代秦王・嬴政(えいせい)と運命的に出会った。秦軍所属の「飛信隊(ひしんたい)」隊長として戦場に身を置く信は、嬴政とともに、誰も成し遂げたことのない「中華統一」を目指し、同世代の将である蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)らと切磋琢磨しながら着実に出世を重ねてゆく。一方、若くして秦王の座に就いた嬴政もまた、じっくりと宮廷内で力を蓄え、ついには相国・呂不韋(りょふい)から国の実権を奪還。これによりいよいよ宿願・中華統一へと本格的に乗り出すこととなる。中華統一に向けた新たな拠点とするため、趙国(ちょうこく)にある「黒羊丘(こくようきゅう)」の攻略を狙う秦軍。信率いる飛信隊も攻略戦に加わるが、この戦いで秦軍の総大将を務めるのは「残虐非道のカリスマ」と呼ばれ、勝つためならば非道な手段も厭わない桓騎(かんき)だった。対する趙軍総大将は、稀代の天才軍師・李牧(りぼく)から信頼され、「沈黙の狩人(ちんもく の かりゅうど)」との異名を持つ慶舎(けいしゃ)。互いに底知れぬ恐ろしさを秘めた総大将の下、要所・黒羊丘を巡る攻防戦が始まる!
伊藤開司=カイジは定職に就かず、自堕落な生活を送る青年。ある日カイジの元に遠藤と名乗る男が訪ねて来る。カイジが保証人となった友人が逃げたため、債務の取り立てにやってきたのだ。その額385万円。そんな大金を返せないというカイジに、遠藤は「大金を手にするチャンスがある」と誘いをかける。それを罠と知らず、カイジはある豪華客船に乗船する。その船は借金を背負った「負け犬」たちを乗せたギャンブル・クルーズを主催する船だった……!!
デビュー1周年を迎え、記念のライブツアー開催が決まったIDOLiSH7(アイドリッシュセブン)。先輩であり、良きライバルであるTRIGGER(トリガー)、Re:vale(リヴァーレ)もそれぞれに華々しい活躍で注目を集めていた。そんな3グループの人気が高まる一方で、芸能界の“ノイズ”が彼らに近づく。噂、敵意、臆測、仕掛けられた駆け引き。夢や憧れだけでは生き残れない、華やかな世界の裏側。様々な思惑が絡み合うなか、アイドル業界を揺るがす“新勢力”も密かに動き出していた――。