機巧魔術(マキナート)が隆盛を極める大英帝国の機巧都市リヴァプール。極東の島国からやってきた留学生・赤羽雷真は、美しい少女の姿をした自動人形(オートマトン)の夜々とともに、魔術世界の最高学府ヴァルプルギス王立機巧学院の門をくぐる。目指すは機巧魔術を操る人形使いたちの頂点であり、尊敬と畏怖の象徴である魔王(ワイズマン)の称号を得ること。そのためには四年に一度の魔触の年に開催される《夜会》に参加し、学院の成績上位者100名が、自動人形を使って戦うロイヤルランブルを勝ち抜かなければならない。夜会への参加資格を得るためには、学院の成績上位者100名に入らなければならないが、雷真は学院に到着して早々に行われた学力試験で1236人中1235位という不名誉な成績を取ってしまう。しかし夜会は徹頭徹尾実力主義の世界。参加資格を持つ者が持たない者に機巧戦闘で敗れるようなことがあれば、夜会執行部も選考をやり直す必要が出てくる。そこで雷真は、夜会のトップランカーである《十三人(ラウンズ)》のひとり、《君臨せし暴虐(タイラントレックス)》として学院内で恐れられているシャルロット・ブリューに正面から決闘を申し込む。格下からの挑戦に対して、身の程を知れとばかりに激昂するシャルロット。魔力を注ぎ込まれたシャルロットの自動人形シグムントは、みるみるとその姿を巨大なドラゴンへ変え、雷真たちに牙を向くのだが……。
憎しみに揺れる魂を目覚めさせたのは誰?それは――闇の街を彷徨う、哀しみに暮れる迷い人。運命の絆で繋がれた二人は――――宿命の鎖を断ち切り、悪霊を討つ
翼の血族による襲撃で狩竜人の少年・ラグナの日常は崩壊した。全てを失った未来の自分から託された最強の力と滅竜の使命、元竜王にして最凶の相棒クリムゾンとの邂逅。何より大切な存在であるレオニカとの別離。それは、限界を超えた過酷な日々の始まりだった。“翼の王”アルテマティアとの戦いの果てに出会ったのは、国内最高戦力・銀装兵団と、圧倒的なカリスマで兵を率いる”銀器姫”スターリア・レーゼ。そしてついに"翼の血族"最強の男が立ちはだかる──。戦いは、新たなステージへ。戦力差30倍、今、絶望的な戦争の幕が上がる。
「なぁ――お前、妹が欲しいって言ってたよな?」東城刃更は、父親からの突然の問いに慌てた。しかも、破天荒な父は再婚宣言をし、義理の妹になる二人の美少女を連れてくると、自分はあっという間に海外出張へ行ってしまう。しかし、澪と万理亜、二人の少女は先代魔王の娘とサキュバスだった!?危うく主従関係を結ばれそうになる刃更だったが、誤って「逆」契約、刃更がマスターになってしまう。おまけに契約のせいでHなシチュエーションに次々と襲われる刃更。一方で、澪は、他の魔族や勇者族に命を狙われていて――!?
古代中国、春秋・戦国時代の秦国。田舎村で下僕として暮らしていた少年・信の夢は、戦場に出て武功を上げ、いつか歴史に名を残す天下の大将軍になること。そして、先の戦で功績を上げた信はついに三百人将となった。そんな中、秦国の若き王・嬴政の号令の元、国の命運をかけた大戦が行われることに。そこで出会った同世代の若き将たちは互いに競い合い、時には協力しながらそれぞれの夢を掴み取るべく戦場を駆け抜ける。
かつて異世界であるエクレールへと召喚され、人間族、獣人族、魔族による戦乱を収めて世界に平和をもたらしたセツ。種族間を越えた平和という初めての偉業を成し遂げたセツは勇者と称えられたが、戦いの後で元の世界へと転生させられてしまい、現世で二度目の人生をやり直すことになってしまった。勇者としての記憶と力を持ったまま二度目の人生を送りセツが高校生になった時、何の因果か再びエクレールへと召喚されてしまう。別人となったセツが二度目の異世界召喚をされると、エクレールでは五年の月日が流れており、世界は再び戦乱の兆しを見せていた……
文久三年。倒幕派と佐幕派が世を二分し、刀の時代が終わりを告げた時代―――幕末。刀剣男士として顕現したばかりの堀川国広は、かつて同じ主の元で戦った和泉守兼定とともに、雨の山道をひた走る。刀剣男士は刀に宿る想いを審神者が励起させ、顕現させた『付喪神』。彼らの使命は、歴史を変えようと目論み未来から送り込まれる『時間遡行軍』を打倒し、“正しい歴史”を守ること。陸奥守吉行、薬研藤四郎、蜻蛉切、鶴丸国永という新たな仲間を得た二振りは、動乱の時代で、時間遡行軍との戦いに身を投じることになる。振るう刃に映すは光か、影か。刀剣男士、いざ出陣。
強大な魔法で人々を恐怖に陥れた「魔女」たちと、人類の間で繰り広げられた「魔女狩り戦争」が終結してから150年。残存する魔導の脅威を取り締まる「異端審問官」の育成機関「対魔導学園」では、今日も若き志願者たちが訓練に励んでいた。剣では誰にも負けない腕前を持つ草薙タケルもまた、対魔導学園に通う生徒のひとり。しかし武力の頂点は、剣から魔法、そして銃へと移り、彼が振るう“剣”はすでに時代遅れのものとなっていた。絶望的に銃の才能に欠けるタケルが隊長を務める「35試験小隊」、通称「雑魚小隊」は、彼を含め、劣等生たちの寄せ集め部隊。そんな小隊にある日、元異端審問官である夕焼け色の髪を持つ少女・鳳桜花が入隊することに。魔女に対し異常なほどの憎しみを抱えた彼女との出会いを機に、35小隊の運命の歯車は大きく回り始める……。「あなたは目的のためならば大切なものを捨てられますか?」突きつけられる“瑠璃色”の問い。魔女、死霊術師、錬金術師、魔導遺産……、世界を巻き込む様々な脅威に立ち向かっていく“最弱”の雑魚小隊。それぞれに“秘密”を背負い出会った問題児たちの歩む道とは…!?
"時は西暦2205年。歴史改変を目論む“歴史修正主義者”による、過去への攻撃がはじまった。歴史を守る使命を与えられた“審神者(さにわ)”によって励起された最強の付喪神“刀剣男士(とうけんだんし)”。これはそんな彼らが、とある“本丸”を舞台に、ひたむきに、そしてほがらかに生きる“花丸”な日々の物語。"
いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かたれてはいなかった古の物語。リュドシエル率いる〈光の聖痕(スティグマ)〉と魔神族による聖戦は、ブリタニア全土を巻き込み激化。3つの戒禁を取り込んだエスタロッサは暴走し、エリザベスを連れ去った。キング、ゴウセル、ホーク、そしてサリエルとタルミエルはその後を追い、天空演舞場跡へとたどり着く。一方、キャメロット城では、新たなる魔神王になると決めたメリオダスが、暗黒領域の繭の中で着々と戒禁を取り込み続けていた。メリオダスの魂を救うために自ら煉獄へと身を投じたバンは、常人では決して生きられない瘴気の中を彷徨う。明かされるエスタロッサの正体。決壊するゴウセルの禁呪。数多に絡み合う思惑の行く先は。真の敵は誰なのか。討つべき者は何なのか。“永遠の生”と“永劫の輪廻”という運命に抗い、3,000年の旅を続けてきた、メリオダスとエリザベス。二人の旅路は、どのような結末を迎えるのか──。