孤独な烏妃(うひ)の知られざる正体とは——シリーズ累計発行部数120万部を突破。原作・白川紺子が描く中華幻想譚、ここに開幕。後宮の奥深くに住んでいる、妃でありながら夜伽をしない特別な妃・烏妃(うひ)。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。烏妃の名は寿雪(じゅせつ)。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという。時の皇帝・高峻(こうしゅん)は、ある依頼のため寿雪の元を訪れる。二人の巡り合わせは、歴史をも覆す「秘密」を暴くことになる……。
この館には“まだ”秘密がある―――『お披露目』を終えたケイト・エミリコ、そして同期3対は成人としての新しい生活を始める。「シャドーハウス」の謎を解き明かせないまま、こどもたちの棟では新たな事件が発生。反乱分子と星つきに怪しまれたケイトとエミリコは犯人と思われるローブをまとった謎の影の正体を追うことに。果たして謎の影の目的とは……?
フシは最初、地上に投げ込まれた“球”だった。赤子同然だったフシは、母なる少女、非凡な兄、戦場の友たち、最後に一人の老婆を見送り、人間に近しい成長を遂げた。それから数十年。宿敵・ノッカーの攻撃により、世界は再び混乱に陥っていた。フシは長い沈黙を破り立ち上がる。しかし気づいた。一人で戦うことはできても、一人で守ることはできないと。新たな犠牲を払ってでも戦いに挑むか、それとも…。未来を守るフシたちの闘いを描く。
エンタテインメントノベルでNo.1のシェアを誇る電撃文庫の不朽の名作「ブギーポップ」シリーズが、刊行から20年目の節目に待望のTVアニメ化!監督にはTVアニメ「ワンパンマン」で全世界の度肝を抜いた夏目真悟、同作にてシリーズ構成・脚本を務めた鈴木智尋、そして圧倒的なクオリティを見事に描き切ったマッドハウスと最強のスタッフが再び集結!世界に危機が迫るとき、自動的に浮かび上がる存在であるブギーポップと、ソレに関わる様々なキャラクターたちが織り成すアクションファンタジーが今、幕を開ける!
「その日、初めて退屈じゃなくなった――」とある中学校で起こった教師のバラバラ殺人事件。この学校に通う少年・コバヤシは、事件の捜査に訪れた天才探偵・アケチと出会う。異常犯罪ばかりを捜査するアケチに対して興味を持ったコバヤシは、友人のハシバの心配をよそに、自ら「助手」を志願する。次々と起こる奇怪な事件の中で、コバヤシは退屈な日常を捨て置いていくのだった。
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で、動物たちが次々とヒトの姿をした「アニマルガール」へと変身――!訪れた人々と賑やかに楽しむようになりました。しかし、時は流れ……。ある日、パークに困った様子の迷子の姿が。帰路を目指すための旅路が始まるかと思いきや、アニマルガールたちも加わって、大冒険になっちゃった!?
都心から遠く離れ、色濃く残る自然に囲まれた集落──雛見沢村。かつて、ダムの底に沈むはずだった村は、今もなお昔と変わらない姿で、転校生・前原圭一を迎え入れる。都会で暮らしていた圭一にとって、雛見沢の仲間と過ごす賑やかでのどかな生活は、いつまでも続く幸せな時間のはずだった。一年に一度行われる村の祭り、綿流し。その日が来るまでは…。昭和五十八年、六月。ひぐらしのなく頃に。日常は突如終わりを告げ、止まらない惨劇の連鎖が始まる──。
塔を登れば、全てが手に入る。塔の頂上にはこの世のすべてがあり、この世界を手に入れる……神になれる。これは、ただ星空を見たくて塔を登る少女・ラヘルと、そんな彼女がいれば何もいらない少年・夜の、始まりと終わりの物語。
物語はついに最終章に突入ー母親を亡くした透はテントで一人暮らしをしていたが、その場所が由緒正しい『草摩家』の敷地だったことが縁で草摩由希、草摩夾と一緒に住むことに。ところが、草摩家は何百年も前から忌まわしき『呪い』に縛られていた。由希、夾、そして草摩家の皆と交流を深める透は呪いを解こうと奔走するも、解決の糸口は全くつかめない。それどころか、草摩家の当主である草摩慊人が女性だったという最大の秘密を知り言葉を失くしてしまう。『神』の慊人と『十二支』の皆をつなぐ“絆”、それは儚く脆い悲しみの螺旋……。しかし、終わらない宴はない――誰もが忘れた最初の記憶、最初の約束。その向こうで由希を、夾を、そして透を待っているものとは……。
新歴(にうれき)2020年。人類の多くは、思考や意識を外界に作用させる力、『脳力』を生まれながらに備えていた。その生活は一見便利で、平和にも見える。しかし実際は、成層圏より降下する異形の生命体・怪異の存在が彼らの命を脅かしていた。怪異を討伐すべく、ニューヒムカ政府によって結成されたのは怪伐軍。ひと際強い脳力の持ち主、『超脳力者』によって組織された軍隊だ。超脳力は、発火、超高速、透明化など、個人により様々な発現の形をとる。念力の超脳力を持つユイト・スメラギは、幼い頃、怪異の襲撃から怪伐軍によって救われた。以来、志願兵として厳しい訓練に耐え、ついに入隊の日を迎える。一方、スカウトで怪伐軍に入隊したカサネ・ランドールは以前より不可思議な夢を頻繁に見ていた。「赤い糸から手を離さないで」――カサネが夢で告げられる言葉の意味とは? 怪異の正体、そして隠された世界の秘密とは……。ユイトとカサネは、抗えない運命に巻き込まれていく。