卒業するだけで人生の成功が約束されるという、「私立 希望ヶ峰学園」。“超高校級”と呼ばれる、突出した才能を持つ生徒たちだけが集められるエリート高校への入学を抽選によって許された苗木誠。学園の門に足を踏み入れた途端に身体を走る衝撃。そして次に目を覚ました時、彼は14人の仲間たちと封鎖された校舎に閉じ込められていることを知る。戸惑う苗木たちに学園長を名乗る「モノクマ」は、「これからみなさんには一生、ここで暮らしていただきます。学園から卒業したければ、仲間を殺さなければなりません」と告げて…。
北海道・旭川。この街には、「櫻子さん」が住んでいる。櫻子さんは、美人で名家のお嬢様。なのに三度の飯より「骨が好き」。そんな彼女と一緒にいると、なぜか僕まで骨と縁ができるようで。骨にまつわる事件と櫻子さんに振り回されっぱなしの僕だけど、それが嫌じゃないのは櫻子さん、きっと、あなたのせいだと思う。
空と海が輝く街“藤沢”に暮らす梓川咲太は高校二年生。先輩で恋人の桜島麻衣と過ごす心躍る日常は、初恋の相手、牧之原翔子の出現により一変する。何故か翔子は「中学生」と「大人」がふたり存在しているのだ。やむなく翔子と一緒に住むことになった咲太は「大人翔子」に翻弄され、麻衣との関係がぎくしゃくしてしまう。そんな中、「中学生翔子」が重い病気を患っていることが判明し、咲太の傷跡が疼き始める――。
世界最高峰の探偵養成学校BLUEには、かつて類稀なる才能で将来を有望視された一人の天才がいた――。BLUE開校以来の天才と囁かれた鴨乃橋ロンは在校中のある事件をきっかけに、探偵として致命的な“欠陥”を抱えたことで、BLUEを追放され「探偵」を禁じられる。それから5年後。失意と退屈の日々を送るロンの元に警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸が連続殺人事件への協力を求め訪ねて来たことで、止まっていたロンの時間が再び動きだす。ロンの苦悩を知り、親切心からサポートを申し出る“ピュアなマヌケ”一色都々丸。そんな彼をロンは「トト」と呼び、二人での捜査に無限の可能性を感じると、トトをパートナーに指名する。謎を解くロンと、捜査に動くトト。ちょっとワケありな凸凹探偵コンビが、ミステリアスな事件を華麗に解決していく……!!
「検索してはいけないもの」を探しにいこう。「くねくね」「八尺様」「きさらぎ駅」……。実話怪談として語られる危険な存在が出現する〈裏世界〉。そこは、現実と隣合わせで、謎だらけの世界。紙越空魚(かみこし そらを)は廃屋内の扉から〈裏世界〉を発見し、そこで仁科鳥子(にしな とりこ)と出会う。この出会いが空魚の人生を一変させる。鳥子は空魚に〈裏世界〉の探索の協力を依頼する。彼女は〈裏世界〉で行方不明になった「冴月」という女性を探していた。探検と研究、そしてお金稼ぎのため、空魚は鳥子と行動をともにする。非日常へ足を踏み入れた二人は様々な怪異と遭遇し、危険なサバイバルが始まる。
2010年11月22日(月)。日本各地に、10発のミサイルが落ちた。ひとりの犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を、人々は「迂闊な月曜日」と呼び、すぐに忘れてしまった。それから3 ヶ月。卒業旅行でアメリカに出かけた森美 咲(もりみ・さき)は、ホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれ、ひとりの日本人に窮地を救われる。滝沢 朗(たきざわ・あきら)。彼は記憶を失っており、一糸まとわぬ全裸の姿で、拳銃と、82億円もの電子マネーがチャージされた携帯電話を握りしめていた・・・・・・。滝沢 朗とは何者なのか?謎の携帯電話の正体は?失われた、滝沢の記憶とは何だったのか?
科学技術が発達した、機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力・星霊術を駆使し、“魔女の国”と恐れられる「ネビュリス皇庁」。二国は長きにわたる戦争を続けてきたーー。帝国の最高戦力イスカと皇庁の王女にして“氷禍の魔女”アリスリーゼは、激闘の中で互いの素顔に触れ、その生き方と理想に惹かれ合う好敵手となった。独立国家アルサミラで帝国と皇庁の謀略を打ち砕いた二人は、再会を誓ってそれぞれの道へと進むが、意外な形でその約束を果たす。アリスの妹シスベルと取り引きを交わし、護衛として皇庁に潜入するイスカ。シスベルの捜索隊として皇庁の都市リースバーテンを訪れるアリス。偶然の再会は二人の心をさらに燃え上がらせるが…… 同時に皇庁内では帝国の内通者「純血種・被検体E」が暗躍し、帝国の「特務・女王捕獲計画」が動き出そうとしていた。否応なく引き裂かれようとするイスカとアリスは、その運命に抗うことができるのか――。
司帝国との戦いが終わり、コールドスリープした司を救うべく動き出した千空たち。石化現象の謎を突き止める為、ついに科学王国は地球の裏側・新世界を目指す!航海に向けて船造りを始めた千空たちは、航海力100億の神腕船長を仲間にしようと、記者だった南の情報をもとに、七海財閥の御曹司で、かつて帆船を乗り回していた男“七海龍水”を目覚めさせる。「はっはー!世界は再び俺の物だ‼」と豪語する龍水は、その圧倒的な強欲さで村に通貨を作り、ゴージャスな暮らしを満喫。船長を引き受ける代わりに、資源の王様“石油”が欲しいと提案するが…?
透が紫呉の家に住み始めてから一年が経とうとしていた。由希と夾だけでなく草摩家の皆とも交流を深めてきたが、今も気になるのは忌まわしき『呪い』の正体。進むべき道、決められた宿命、終わりなき――十二支の――宴を前にして由希は、夾は、そして透は何を想い、何を決意するのだろうか……。
3月13日、大学受験の日の朝。阿良々木暦は臥煙伊豆湖によって殺された。死後の世界で暦を待っていた八九寺真宵は、彼をどこかに案内し始める。そしてその先にいたのは、思いもかけない人物だった。