2039年、人類は温暖化に伴う急激な海面上昇により、地上での版図を大きく失った。それに呼応するかのように、霧を纏う謎の軍艦群「霧の艦隊」が世界各地の海洋に出現、搭載した超兵器で人類の艦を攻撃し始めた。人類は持ちうる戦力を投入し、最終決戦「大海戦」に臨むも、「霧」の圧倒的な武力の前に脆くも敗れ去った。全ての海域、運搬経路を「霧の艦隊」によって封鎖され、政治経済は崩壊、人類は疲弊の一歩をたどっていた――― 「大海戦」から7年。士官候補生・千早群像の前に現れた、「霧の艦隊」の潜水艦「イ401」。敵であるはずの「イ401」、そのメンタルモデル「イオナ」との出会いは群像に、そして人類に何をもたらすのか・・・?
時は文久三年十二月の末。消息を絶った父を探しに江戸より上洛した雪村千鶴は、京の街で血に飢えた化け物に襲われそうになる。“人斬り集団”として知られる新選組に助けられるものの、偶然にも彼らの秘密の一端に触れたことで屯所に軟禁されてしまう。次々と現れる謎多き人物たち。そして、深まりゆく新選組の闇--。行方不明の父を捜すうち、千鶴は秘密の全容や自身の出自について知ることとなり、新選組と運命をともにしていく--。幕末という動乱の中、信念のために刀を振るう男たち。しかし、その影でもうひとつの争いが始まろうとしていた--。
「地上を≪魔甲蟲≫と呼ばれる魔物に支配され、天空の浮遊都市へ追いやられた人類は、≪魔甲蟲≫に対抗しうる存在――空戦魔導士を生み出した。空戦魔導士の育成機関である学園浮遊都市≪ミストガン≫の生徒、カナタ・エイジは≪黒の剣聖(クロノス)≫の称号を持つエリートエース。しかし、今では“とある事件”から「裏切り者」の烙印を押され、前線を退いていた。そんなカナタが、“おちこぼれ”と揶揄されるE601小隊の教官に任命される。この小隊に所属するのは、一癖も二癖もある3人の少女。彼女たちに叩き込むカナタの指導法は、荒唐無稽な常識外のものばかりで…「俺がお前たちを最強の空戦魔導士にしてやるよ」“裏切り者”教官の型破りな指導で「最強の空戦魔導士」を目指す!“落ちこぼれ”少女たちの成長の物語が今、始まる。
「アズールレーン」の少女たちは、世界の外より訪れた謎の敵「セイレーン」の大攻勢を退けた。しかし、戦いはいつの世も変わることはない。かつて人類が海の覇権を争ったのと同じように、理念の違いから「アズールレーン」と「レッドアクシズ」は対立。そして時は流れ――
福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。殺し屋、探偵、復讐屋、情報屋、拷問師etc――、裏稼業の男たちの物語が紡がれる時、『殺し屋殺し』は現れる――。第20回電撃小説大賞《大賞》受賞作!
「こういう時間がいつまでも続けばいいのに――」。8枚目のクラスカードに宿る英霊との激闘を終えたイリヤたち。残り少ない夏休みをめいっぱい楽しもうと再びバカンスモードに♪しかし、そんな日常は、あまりにもあっけなく打ち破られてしまう。異変の起こった円蔵山に駆けつけたイリヤたちの前に現われる現実離れした人影。突然の交戦の後、空間が揺らぐ。そして、動きの後、イリヤが目覚めたのは、真冬の冬木市――平行世界。そこは、美遊が生まれ、育った世界だった。大切なものはすべて守る――。魔法少女の普通にして壮大な願いを叶える戦いが始まる!
“超高校級の絶望”による『人類史上最大最悪の絶望的事件』によってかつて世界は崩壊までおいつめられた。そんな絶望に満ちた世界を救うべく、“未来機関”が結成される。江ノ島盾子を倒した苗木誠たち78期生は、未来機関に所属することになった。そこで世界の復興のため活動を続けるが、苗木は「絶望の残党」をかばったとして反逆の罪に問われてしまう。苗木の処分のため集まった未来機関一同だったが、モノクマによって監禁され、「最後のコロシアイ」を突きつけられる。腕には奇妙なバングルがつけられ、一定時間が来ると睡眠薬が投与される。さらに、この中には“裏切り者”が存在し、未来機関を殺しに来るというのだ。「生き延びるためには、裏切り者を見つけ出し、殺すしかない」“学級裁判”というルールが存在しないコロシアイ。殺すか殺されるか、極限状態のデスゲームに、苗木たちは追い詰められていく。希望が希望を殺す絶望の物語が始まる。
自由を愛する高校生・納村不道が転校してきた愛地共生学園では、護身の名目で武装した女子達による無慈悲な男子支配が行われていた!男子は女子との「共生」の名のもとに、男を捨てて生活することを「強制」される。納村は転校早々、学園を統率する「天下五剣」の一人で「鹿島神傳直心影流」の使い手・鬼瓦輪に目を付けられ、新たな「矯正」対象として勝負を挑まれることになるのだが…。武装少女達に「無手」で抗い、自由を求める納村不道の運命は!?
平凡なスクールライフを送る男子高校生・多華宮仄と、文武両道、容姿端麗で、生徒たちから『姫様』と呼ばれるほど絶大な人気を誇る学園一のマドンナ・火々里綾火。クラスメイトながら住む世界が違うふたりであったが、ある日の放課後、『塔の魔女』の事件に巻き込まれた多華宮仄のピンチを、魔女の姿をした火々里綾火に救われ急接近する。実は彼女は、多華宮仄を護ることを唯一の使命とする “魔女”だったのだ。平凡な高校生だった多華宮仄の日常は、いったいどこへ向かうのか…!?
あらゆる分野の超一流の高校生を集めて、育て上げるために設立された、政府公認の特権的な学園「私立希望ヶ峰学園」。この学園には、超高校級の才能が集まる「本科」と、高い学費を払えば誰でも入れる「予備学科」が存在していた。才能だけではなく、性格も個性的な本科77期生。しかし彼らは才能のみに固執することなく、「人生に大切なことは才能ではなく、人との関わりで人格を磨き、思い出を作ることである」ということを学び、それぞれ普通の高校生らしく学園生活を謳歌していく。しかし、水面下では謎のプロジェクトの遂行、学園による学科差別が横行していた。そして、才能を渇望した予備学科の少年・日向創。彼に起こる運命的な出会いが、学園を、未来を予測もつかない方向へ導いてしまう。これは、人類史上最大最悪の絶望的事件に至るまでの物語。絶望で終わる、希望の物語。