普通の高校生活を送っていた鏑木アキラ。しかし彼には幼い頃に交わした誓約があった。それは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるというもの。あるときアキラの前に一人の少女が現れる。その少女こそが古の契約の王女、ヴァンパイアを統べる孤高の女王にして夜の闇に君臨する少女ミナ・ツェペッシュだった。日本に現れた彼女の目的はヴァンパイア専用居住区=ヴァンパイアバンドを設立する事…。空想と思われたヴァンパイアの出現と、日本における特区の建国。戸惑う人々はヴァンパイアと共存すべきか否かを模索し、そして対立するヴァンパイア勢力は女王の座を降ろさんとミナの命を狙う…。
神様を決める殺し合い「カミエラビ」は小野護郎(ゴロー)の消滅とともに休止となった。それから12年が経ち、当時の出来事は集団幻覚事件として世間で認知されていた。皆事件があったことは覚えているものの、その中心にいたゴローのことは存在すら覚えていない。小学生の小野螺流(ラル)は、母親すら存在を否定する兄、ゴローのことを唯一覚えており、彼をどうにか復活させたいと願っていた。一方、同じ小学校に通う佐々木依怙(エコ)は個人的に12年前の事件の真相に興味を持ち、謎を解き明かすためその中心に存在したはずの人物を探していた。そんな中、神様を決める殺し合い「カミエラビ」が再開される。「カミエラビ」とは何なのか?誰が何のために仕組んだものなのか?神様(アイツ)が復活する時、その全てが明らかになる───!
ブギーポップとは女の子たちの間で噂される謎の人物。「その人が最も美しい時に、それ以上醜くなる寸前に殺す」死神という奇妙な噂とも怪談ともつかぬ話が広まっている。しかし正体は宮下藤花という女子高生のもうひとつの人格で、「周囲に危機を察した時」に宮下藤花から自動的に浮かび上がってくるという…。
「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。――これからご覧にいれますのは、秘密を抱えた、彼女の話。
キムラック教会総本山での戦いは、オーフェンの義姉アザリーの犠牲によって終結した。行方知れずとなったアザリーを探すため、オーフェンの旅は続く。道中、オーフェン一行は謎の女剣士ロッテーシャと出会い、彼女を巡る騒動に巻き込まれてゆく。ドラゴン種族の≪聖域≫からの暗殺者との衝突。かつての兄弟子との再会。やがて明らかになるロッテーシャの正体とその目的。オーフェンの新たな戦いが始まった。
H歴。武力による戦争は根絶された。争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。その名も「ヒプノシスマイク」。このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる。H歴3年。各ディビジョン代表のMCグループが戦い、勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる「ディビジョン・ラップバトル」が開催されるようになった。第二回ディビジョン・ラップバトルでは、第一回のファイナリストである「Buster Bros!!!」「MAD TRIGGER CREW」「Fling Posse」「麻天狼」に加え、「どついたれ本舗」「Bad Ass Temple」が決勝トーナメントへ進出し、勝敗を決した。時は第二回ディビジョン・ラップバトルの終了直後――…。それぞれのディビジョンで一般市民が突如暴徒化する事件が多発するようになる。事件の裏に浮かび上がるのは、正体不明のDJグループ「TBH」。いったい彼らの目的とは……。ディビジョンを背負う男たちが挑む新たな戦い、アンダーグラウンド・ディビジョン・ラップバトルが開幕!
ねえ、知ってる?かもめ学園の七不思議、七番目の噂話。旧校舎3階の女子トイレ。そこには花子さんがいて、何かひとつを代償に呼び出した人の願いを叶えてくれる。呼び出し方はノックを3回。そして――「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」七不思議七番目『トイレの花子さん』こと“花子くん”と縁を結んだ少女・八尋寧々。祓い屋の少年・源 光。2人は花子くんと共に、改変された七不思議や怪異たちの噂を元に戻すため、日々奔走していた。ある日、花子くんは言う。七不思議の中に裏切り者がいる、と。寧々たちは裏切り者を炙り出すため、七不思議の依代を破壊していく。二番目『ミサキ階段』、五番目『16時の書庫』を壊し、残る七不思議は『トイレの花子さん』を含めると五つ……一方、その裏で花子くんの弟・つかさは、七峰 桜、日向夏彦、そして新たに七不思議三番目『カガミジゴク』となったミツバと共に、寧々たちがまだ見ぬ七不思議に近づいて――
1999年、長野県松代にある日本のピラミッド“皆神山”にそびえたつ私立ヴァルトシュタイン学院。ここでは何かに引きつけられたかのように次々とオカルト現象が起こる。故に「オカルト学院」と呼ばれている。学長はオカルトの研究に人生をかけ、生徒たちも日々学業と研究に励んでいる。ある日父である学長が亡くなり、オカルトが大嫌いな一人娘の神代マヤが学院を訪れる。そこで2012年から来たと言う自称“タイムエージェント”で元・スプーン曲げ少年として名を馳せた内田文明と出会う。学院の中で起こる様々な怪奇現象に遭遇しながら、文明が1999年にタイムスリップしてきた真相が徐々に明らかになる。
19世紀末ロンドン。共和国のスパイ集団であるチーム白鳩に新たな任務が課せられた。それはとある古本屋店主の共和国への受け渡し。王国により拘置所に拘束されていた古本屋店主をアンジェとドロシー、ちせの連携で奪還に成功する。一方その頃、王国では女王暗殺未遂事件を契機に“スパイ狩り”が激しさを増し、共和国側のコントロールでは緊張が張り詰めていた。コントロールは、王国王室に派遣しているスパイが“二重スパイ”である可能性があると推測。真相を探るため、チーム白鳩に王室内に送り込んでいるスパイ、コードネーム“ビショップ”との接触を命じる。果たして、新たな任務の行方は。そして“ビショップ”とは何者なのか―――
パズルが大好きな高校生・大門カイトは、ある日、幼なじみで同級生の少女・ノノハとともに、学園近くの地下遺跡に隠された「解けない迷路」に挑む。それは謎の頭脳集団・【POG】が作り出し、挑戦者の命を奪うワナがいくつも仕掛けられた【賢者のパズル】だった。その地下迷路には、【オルペウスの腕輪】という「財」が封じられていた。腕輪を手に入れたカイトは、世界のどこかにある【神のパズル】を解くことができる存在=【ファイ・ブレイン】の候補者として認められ、【アインシュタインの称号】を受ける。それは、POGとの賢者のパズルをめぐる長い戦いの始まりでもあった。カイトとノノハ、そして2人の周りに集うファイ・ブレインの候補者、ギャモン、キュービック、アナたちは、果たしてPOGとの命がけのパズル・バトルを勝ち抜き、ファイ・ブレインと神のパズルの謎を解き明かすことができるか?