蜂の怪異が去り、不死鳥の怪異は難を逃れた夏休みが終わり――新学期をむかえた阿良々木暦と少女たちのまわりには、ふたたび怪異、あるいは、それ以上の脅威が忍び寄っていた。羽川翼、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、忍野忍、そして戦場ヶ原ひたぎ。彼女たちの独白と告白―― そして別れ。新たな6つの<物語>が、いま始まる。
魔族の力に目覚めて以来、闇の一族の封印を解くためポンコツながらも戦ってきた主人公・シャミ子。ライバルだったはずの魔法少女・桃とは、なぜか協力関係になってしまい、町から姿を消した魔法少女の謎をともに追うことに…!?さらに町に潜む新たなまぞくも登場し、シャミ子たちの行く末やいかに――。
孤独な烏妃(うひ)の知られざる正体とは——シリーズ累計発行部数120万部を突破。原作・白川紺子が描く中華幻想譚、ここに開幕。後宮の奥深くに住んでいる、妃でありながら夜伽をしない特別な妃・烏妃(うひ)。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。烏妃の名は寿雪(じゅせつ)。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという。時の皇帝・高峻(こうしゅん)は、ある依頼のため寿雪の元を訪れる。二人の巡り合わせは、歴史をも覆す「秘密」を暴くことになる……。
この館には“まだ”秘密がある―――『お披露目』を終えたケイト・エミリコ、そして同期3対は成人としての新しい生活を始める。「シャドーハウス」の謎を解き明かせないまま、こどもたちの棟では新たな事件が発生。反乱分子と星つきに怪しまれたケイトとエミリコは犯人と思われるローブをまとった謎の影の正体を追うことに。果たして謎の影の目的とは……?
実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、遠月十傑評議会“第一席”の座へと、のぼりつめたのだった――。そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!
「どうして僕は、こんな姿に変身してしまうのか――?」“着ぐるみに変身する”という世にも厄介な特殊能力をもった少年・加賀谷修一。だが、青木紅愛(クレア)という謎の少女との出会いが。巨大な災厄を引き起こす「コイン」を巡り、バケモノ同士の争奪戦に巻き込まれた修一とクレアは、二人でひとつになって自らの運命を切り開く――!!
「47年間、一度も刑法を犯さずに生きてきた。だけど、今日から殺人鬼だ。ああ……」人が人を殺してしまうとき、一体どんな気持ちでいたのかを、しがない会社員、47歳の鳥栖哲雄は、ふつふつと煮えていく死体を前に思っていた──。さかのぼること、わずか数時間前。哲雄は、反抗期の娘・零花に煙たがられながらも、愛する妻・歌仙と共に、彼女の成長を誰よりも願い、日常を送っていた。ある日、哲雄が一人暮らしを始めた零花を訪ねると、その顔に殴られたようなアザがあることを見つける。問い詰めても零花は答えない。意を決した哲雄は零花の家に忍び込み、クローゼットに身を隠す。そこで目にしたのは、零花に手を上げた“半グレ”彼氏・麻取延人。さらに延人は元カノを殴り殺した過去を持ち、ヤクザと共に、零花を貶める“ある計画”を進める超危険人物だった──!「零花だけは守らなきゃ。たとえ僕たち夫婦に、最悪の結果が訪れても……‼」愛する家族のため、“ただの弱いおじさん”は、裏社会の猛者たちを相手に、命と知力を賭けた闘いを始める!
1711年、大西洋上。故郷を離れ、新天地を目指す錬金術師たちが悪魔から得たもの・・・・・・それは“不死の酒”だった。その酒を飲み、不死者となった者たちには、お互いが右手で“喰い合う”ことができるという奇妙なオマケがついていた。1930年代のニューヨーク。その裏社会に生きる様々な人々、マルティージョファミリーの少年フィーロと幹部のマイザー、ちょっと間の抜けた泥棒カップルのアイザック&ミリア、マフィアのガンドール三兄弟、不良少年のダラスと妹のイブ、齢200歳を越える錬金術師のセラードと助手のエニスは、それぞれの思惑を持って、互いに関わりのない生活を続けていた。だがセラードが不死の酒を蘇らせた事により、彼らの運命は複雑に交錯していく―。そして、そのニューヨークを目指すのは、シカゴ発大陸横断鉄道フライング・プッシーフット号。偶然乗り合わせた、革命テロリスト「レムレース」のグース&シャーネ、ジャグジー&ニース率いる不良集団、殺人鬼のラッドと婚約者のルーア、ベリアム上院議員婦人と娘のメリー、不死の少年、謎の車掌に情報屋 etc ・・・・・・しかしこの汽車に乗っているのは、「人間」だけではなかった!?伝説の存在であったレイルトレーサー(線路の影をなぞる者:後方の車両から乗客を次々と消し去っていくという伝説の幽霊)まで出現する!?
「警察官なんて、もう辞めてやる!」公務員試験を片っ端から受けて、合格したのは警察官だけ。考えつく限り、最も浅い理由で警察官になった川合麻依は後悔していた。こんなに激務で嫌われ者だって知ってたら、絶対に警察官になんてなってない!辞表を握りしめて、第二の人生を歩むことを決意する川合のもとに、新しい指導員としてやってきたのは、警察学校を首席で卒業し、“ミス・パーフェクト”の異名を持つ元刑事課のエース・藤 聖子。後輩へのパワハラが過ぎて、刑事課から交番に異動してきたという藤の噂に怯える川合だったが、さっそくペアとしてパトロールに向かうことに……。新人警察官・川合と元刑事課のエース・藤の凸凹ペアを中心に、個性豊かで魅力的な警察官たちが巻き起こす笑って驚いて、ときどき涙しちゃうお仕事コメディが今、幕を開ける!臨場せよ!これがリアル(?)で新しい交番女子の物語だ!
19世紀英国――名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。ある日、シエルの元に女王から、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。事件の真相とは…?