絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。
美しき吸血鬼に出逢った春休みの後、空から女の子が降ってくる少し前。ゴールデンウィーク最初の日、主人公・阿良々木暦は委員長・羽川翼とともに車に轢かれた、尾のない猫を埋葬する。些細でありふれたはずの出来事。しかし、ここから“悪夢の九日間”が幕を開ける。・・・知らぬまに、落ちているのが初恋だ。
街を賑わすサーカス団。しかし、彼らの移動とリンクするように街では子どもたちが消えていた。調査のためサーカス団に団員として潜入した、セバスチャンとシエル。そこで思いがけない人物に遭遇する。サーカス団の隠された目的とは!?
ココアが木組みの街で過ごす二度目の夏ももうすぐ終わり、季節はイベント盛りだくさんの秋へと移り変わろうとしています。学校にもラビットハウスにも、楽しいことが今日もいっぱい!ココア、チノ、そしてみんなの未来へのわくわくが止まりません……!
蜂の怪異が去り、不死鳥の怪異は難を逃れた夏休みが終わり――新学期をむかえた阿良々木暦と少女たちのまわりには、ふたたび怪異、あるいは、それ以上の脅威が忍び寄っていた。羽川翼、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、忍野忍、そして戦場ヶ原ひたぎ。彼女たちの独白と告白―― そして別れ。新たな6つの<物語>が、いま始まる。
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。のんびり、ほのぼ、の……? ちょっぴり不思議でほんの少し不条理な、そんな物語のはじまりです。
悠二、おまえは私が護るから。 平凡な高校生、坂井悠二の日常は、ある日突然消滅した。異界から渡り来た、人の“存在”を灯りに変えて、喰らうという化け物“紅世の徒(ぐぜのともがら)”が悠二を襲う。逃げることも忘れ呆然と立ちすくむ悠二を救ったのは、紅蓮の髪と瞳をもつ謎の少女だった。そして──その少女は、悠二にこう告げた。「おまえはもう【存在】していないのよ」と。
科学技術が発達した、機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力・星霊術を駆使し、“魔女の国”と恐れられる「ネビュリス皇庁」。二国は長きにわたる戦争を続けてきたーー。帝国の最高戦力イスカと皇庁の王女にして“氷禍の魔女”アリスリーゼは、激闘の中で互いの素顔に触れ、その生き方と理想に惹かれ合う好敵手となった。独立国家アルサミラで帝国と皇庁の謀略を打ち砕いた二人は、再会を誓ってそれぞれの道へと進むが、意外な形でその約束を果たす。アリスの妹シスベルと取り引きを交わし、護衛として皇庁に潜入するイスカ。シスベルの捜索隊として皇庁の都市リースバーテンを訪れるアリス。偶然の再会は二人の心をさらに燃え上がらせるが…… 同時に皇庁内では帝国の内通者「純血種・被検体E」が暗躍し、帝国の「特務・女王捕獲計画」が動き出そうとしていた。否応なく引き裂かれようとするイスカとアリスは、その運命に抗うことができるのか――。
2043年7月15日、各々のプレイヤーによって千差万別、否、“無限”のパターンの進化を辿る独自のシステム<エンブリオ>を有するダイブ型VRMMO<Infinite Dendrogram>が発売された。それまでのVRMMOが実現できず、技術的に不可能とされてきた要素を備えていた<Infinite Dendrogram>は瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻した。大学受験を終えて東京で1人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二は、長い受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた<Infinite Dendrogram>を始めるのだった──。
天人(宇宙人)が来襲して、価値観が変わってしまった町、江戸。宇宙人や高層ビル、バイクなど何でもありの世界で変わらない“魂”を持った最後のサムライがいた。男の名は坂田銀時。いい加減で無鉄砲、でもキメるところはさりげなくキメたりして…。笑えて、泣けて、心温まる、銀さんと仲間たちの生き様、得とご覧あれ!