くるよ、不運が。いいね!最高だ!!触れた人々に不幸な事故をもたらす不運“アンラック”な少女・風子。その特異な体質から一度は死を覚悟した風子の前に、絶対に死ねない不死の体を持つ“アンデッド”のアンディが現れる。彼は風子の力で“本当の死”を得るため、彼女と行動を共にすることに。しかし、アンディと風子のような異能の力を持つ【否定者】を狙う謎の組織“ユニオン”が2人の前に現れる。これは、二人が最高の死を見つけるお話。
高倉家は双子の兄の冠葉と弟の晶馬、体が弱く病気がちな妹の陽毬の3人暮らし。ある日、出かけた先の水族館で陽毬が倒れ、死亡。だが兄弟の悲しみをよそに水族館で買ったペンギン帽子をかぶった陽毬が起き上がり、「ピングドラムを手に入れるのだ」と宣言した・・・。
黒執事 VS 黒執事 はじまる――シエル・ファントムハイヴ、自らに屈辱を与えた者への復讐を志しながら、気高き魂を失わない彼の側には常に執事セバスチャン・ミカエリスが控えていた。アロイス・トランシー、残虐な振る舞いと暗闇におびえる脆さを併せ持つ名門貴族の若き当主には、漆黒の執事クロード・フォースタスが付き従っていた。深き闇を抱える主と、その主の命を完璧にこなす執事。2組の主従が邂逅する時、物語は滔々と流れ始める。
夏休み――自然学校にやってきた15人の少年少女。そこで、小学生の宇白可奈を除く14人の中学1年生は、ココペリと名乗る謎の人物と突然、契約を結ぶ。その契約は・戦いに負けたり、勝負がつかず48時間経過すると、地球は滅亡し、全人類のみならず地上の全生物が消滅する。・操縦者は、事前に契約した者の中から選ばれた1名がなる。・操縦は一人で行い、勝手に変更する事は許されない。・ロボットは人の生命力で動く。一戦闘する代わりに、操縦者の命を奪う。世界の滅亡か、ぼくらの死か。
人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人“銀砂糖師”を目指す少女・アンが旅の護衛として雇ったのは、戦士妖精・シャルだった。態度は尊大だが、傍にいることを約束してくれたシャルにアンは心惹かれ、シャルもまた砂糖菓子作りへの情熱を貫くアンから目が離せなくなっていく。様々な困難を共に乗り越えながら、互いにかけがえのない存在となる二人。そして、翌年。アンは二度目の砂糖菓子品評会で王家勲章を授与され、ついに銀砂糖師の称号を得る。だがその陰で、シャルはアンを妬む者の陰謀を暴くために、ペイジ工房の長の娘・ブリジットと取引をしていた。羽を渡してブリジットに使役される身となり、アンのもとから去っていくシャル。茫然としながらも、自らの手でシャルを取り戻すことを決意するアン。銀砂糖師となったアンの新たな試練が始まる――!
はじまりは17人の「起源の魔女」。全ての力をその身に受け継いだものが、現代も世界各地に存在する。そこに現れたのは、棺桶を背負う男と、獣の目をした少女。 少女は魔女に呪われた過去があり、呪いを解くためにある魔女を探している。2人の前に現れる魔女は追い求めた獲物か。そして魔女の呪いを解く方法とは――。これは悪しき魔女を追い求めた復讐劇。「獣」が「魔女」を捕らえたとき、物語は大きく動き出す。華麗にして苛烈なダークファンタジーがここに開幕!!
翼の血族による襲撃で狩竜人の少年・ラグナの日常は崩壊した。全てを失った未来の自分から託された最強の力と滅竜の使命、元竜王にして最凶の相棒クリムゾンとの邂逅。何より大切な存在であるレオニカとの別離。それは、限界を超えた過酷な日々の始まりだった。“翼の王”アルテマティアとの戦いの果てに出会ったのは、国内最高戦力・銀装兵団と、圧倒的なカリスマで兵を率いる”銀器姫”スターリア・レーゼ。そしてついに"翼の血族"最強の男が立ちはだかる──。戦いは、新たなステージへ。戦力差30倍、今、絶望的な戦争の幕が上がる。
古代中国、春秋・戦国時代の秦国。田舎村で下僕として暮らしていた少年・信の夢は、戦場に出て武功を上げ、いつか歴史に名を残す天下の大将軍になること。そして、先の戦で功績を上げた信はついに三百人将となった。そんな中、秦国の若き王・嬴政の号令の元、国の命運をかけた大戦が行われることに。そこで出会った同世代の若き将たちは互いに競い合い、時には協力しながらそれぞれの夢を掴み取るべく戦場を駆け抜ける。
19世紀英国――名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。ある日、シエルの元に女王から、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。事件の真相とは…?
「異能」の名家に生まれながらもその才を持たず、家族から虐げられて育った少女・美世は、これまでに数多の婚約者たちが逃げ出し〝冷酷な軍人〟と噂される久堂家当主・清霞のもとへ嫁ぐ。始まりは、誰もが不幸な結末を予測する政略結婚だった。だが、清霞は美世の偽りない純粋さに心解かれ、美世もまた、そんな清霞の芯にある優しさに心温められていく。「旦那さまの力になりたい」――。そう願うようになった美世は、亡き母の深い愛のもとに封印されていた「夢見の力」を開花させ、ついには清霞の危機を救う。ふたりはお互いの存在によって幸せを知り、末永く寄り添い合って生きていくことを誓うのだった。しかし、来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れる。清霞の父・正清に招待され、隠居先の屋敷へ向かったふたりを待ち受けていたのは、清霞の母・芙由の激しい罵倒。美世は「久堂家の嫁」として認められるべく、奮闘する。そこにまとわりつく怪しい視線の理由も知らず……。ときを同じくして、屋敷の付近で相次いでいた「鬼」の目撃情報を調査していた清霞は国家転覆を企てる「異能心教」と交戦し……。「厄災が来る」――。帝都の平和を揺るがす、新たな事件の幕が開ける。ふたりは、祝福された未来へ辿り着くことができるのだろうか?