紀元前、中国西方の秦国(しんこく)。今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す下僕の少年・信(しん)は、王都で起きたクーデターに巻き込まれ、秦王・嬴政(えいせい)と運命的な出会いを果たす。時は流れ、戦場に身を置く信は、同世代の将である蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)らと切磋琢磨しながら武功を重ねて着実に出世を果たし、これまで年若いことを理由に補佐役の相国・呂不韋(りょふい)に国の実権を握られていた嬴政も、その類稀なる才覚によって、弟・成蟜(せいきょう)らかつて対立していた者たちをも味方につけ確実に宮廷内での影響力を強めていた。そんな中起きた函谷関(かんこくかん)攻防戦。趙国(ちょうこく)の天才軍師・李牧(りぼく)と楚国(そこく)の宰相・春申君(しゅんしんくん)の働きかけにより列強五か国が参加することになった合従軍に攻め込まれた秦国は、亡国の危機に国家一丸となって立ち向かいこれを打ち破る。この戦いで嬴政は、自らの才を証明してみせ、まもなく行われる成人の儀式「加冠の儀(かかん の ぎ)」において、国内外に向け自らが「第31代秦王」であることを宣言し、国の実権を取り戻すことを誓う。だが、中華全土を巻き込んだ戦いは、攻め込まれた秦国も、合従軍に参加した国々にも大きな爪痕を残した。秦国では、混乱に乗じた内乱を目論む者が現れる。さらには呂不韋が自身の野望達成のための最終段階へと動き出す。国家存亡の危機を乗り越えた秦国に、新たな波乱の兆しが見え始めていた――。
西暦1939年、帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵攻を開始した。その戦火は一気に欧州全域に拡がり、時代は大戦の渦に巻き込まれていく。そして1940年、ゲルマニアはその矛先を美しい水と緑に恵まれたアルプスの小国エイルシュタット公国に向けようとしていた。
MFG。それは世界の自動車のEV化が実現した近未来、日本で開催されている唯一の化石燃料を使った自動車によるモータースポーツである。今や絶滅危惧種となったハイパワーマシンによる熾烈なレースは世界中にインターネット配信され、爆発的な人気を博していた。そこに英国から渡航した一人の若者が、チャレンジャーとして挑む。カナタ・リヴィントンこと――片桐夏向。彼こそが、かつて公道最速伝説を確立した男の教えを受け継ぐMFG新世代である。ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ、ニッサン・GT-R。世界最高峰のハイパワーマシンを駆るライバル達に対して、カナタが選んだのはトヨタ86GT。非力なマシンでいかに強豪に立ち向かうのか? 箱根を舞台に繰り広げられるMFG第1戦・小田原パイクスピーク。挑戦者・カナタの走りは、並み居るライバル達や観客の目を奪う。箱根ダウンヒルを圧倒的な速さで駆け抜ける86――。新たな公道最速伝説が、今生まれようとしていた。
大正十二年、夜の東京に現れた「吸血鬼」たち。古の時代からこの世界に隠れ住み、闇に紛れて人の生き血をすする彼らを勧誘または捕縛のため陸軍内部にヴァンパイアを中心に創設されたのが第十六特務隊、通称『零機関』。前田義信(CV: 諏訪部順一)、栗栖秀太郎(CV:畠中祐)、山上徳一(CV:山寺宏一)、スワ(CV:鈴村健一)、タケウチ(CV:石田彰)たちは、中島宗之助中将(CV:家中宏)に率いられ、今宵も彷徨える吸血鬼と対峙するのだった・・・。
仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は天賦の才を持ち、人々を救うことを志して修行を積み、飛昇し武神となった。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。そして800年。謝憐は三度目の飛昇を果たした。しかし“三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者は今やどこにもいない。謝憐は功徳を集めるべく、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら、神官として出直すのであった。ある日、謝憐はガラクタ集めの帰り道で、“三郎(サンラン)”と名乗る不思議な少年と出会う――下界に降りた謝憐が最初に任されたのは、北の地で起こる『花嫁失踪事件』の解決。鬼花婿と呼ばれる謎の鬼により、多くの花嫁が連れ去られているらしい。謝憐は自ら志願してやってきた南風(ナンフォン)と扶揺(フーヤオ)の2人の神官とともに、事件の解明に乗り出すことに。二つ目の任務は、西域の半月関での『隊商全滅事件』。妖術を使う道士に占拠され、旅立った商人達の半数が消えてしまったという。謎の家出少年・三郎も加わり、一行は旧・半月国の地を目指す。果たしてその事件の真相は――謎はやがて謝憐の過去をも明らかにしていく。天界、人間界、鬼界という三つの領域を擁する世界を舞台に、壮大な物語が幕を開ける。天官賜福、百無禁忌(恐れるものなし)。
人に心がある限り、悩みを抱える者がいる。 そこに“怪”が入り込み、身体に奇妙な症状を引き起こす。“怪病”と呼ばれるその病は、人知れず、だが確かに存在している 現代医学では治す手立ての見込めないその病に 弟子と共に立ち向かう医者がいた。その名はラムネ。風貌は決して医者には見えず、どんな時も自由にふるまい、さらに口まで悪い。 けれど ひとたび怪病に向き合えば 患者たちが心の底に隠していた悩みの原因を、瞬時に暴いて治療する。そしてその先には―― 。
実家の下町の定食屋「ゆきひら」を手伝う日々を送っていた幸平創真は、中学校卒業と同時に、ある料理学校への編入を父・城一郎に薦められる。それは日本屈指の料理学校「遠月茶寮料理學園」……卒業到達率10%以下の超エリート校だった。厳しい試験、脱落者続出の地獄の宿泊研修、退学を賭けた食戟。様々な試練を乗り越え、料理の腕を磨いていく創真。同じ志を持つ仲間や、同世代の実力者たちと出会い、一人の人間としても確実に成長を続けていた。――そして迎えた秋。一年生の中でも選ばれた者しか出場を許されない遠月伝統「秋の選抜」、その出場切符を創真は手にする。「秋の選抜」予選のお題は“カレー料理”。優勝候補でスパイスの使い手、葉山アキラの作るカレーにスパイスの奥深さを知った創真は葉山の宣戦布告に受けて立つべく、スパイスと格闘。予選当日の朝まで試行錯誤して調理に臨み、葉山と同じ“香りの爆弾”という発想に行き着いたが、結果は葉山94点、創真93点と僅差で葉山が一位に。葉山に敗れはしたものの、見事に本戦出場を決めた創真。悔しさを滲ませながらも、さらに強くなることを心に誓い、かくして迎える「秋の選抜」本戦。トーナメントに肩を並べたのは、創真、恵、タクミ、緋沙子、アリス、黒木場、葉山、美作、の8名。次なる創真の相手は……!?そして、てっぺんを取るのは……!?
サキュバス、デュラハン、雪女、そしてバンパイア――。僕ら人間とちょっとだけ違う、それが「亜人(あじん)」。最近じゃデミと呼ばれてます。そんな個性的な「亜人(デミ)」ちゃんたちと、彼女たちに興味津々な高校生物教師・高橋鉄男が繰り広げる、ちょっと刺激的でハートフルな学園亜人コメディ!
“超高校級の絶望”による『人類史上最大最悪の絶望的事件』によってかつて世界は崩壊までおいつめられた。そんな絶望に満ちた世界を救うべく、“未来機関”が結成される。江ノ島盾子を倒した苗木誠たち78期生は、未来機関に所属することになった。そこで世界の復興のため活動を続けるが、苗木は「絶望の残党」をかばったとして反逆の罪に問われてしまう。苗木の処分のため集まった未来機関一同だったが、モノクマによって監禁され、「最後のコロシアイ」を突きつけられる。腕には奇妙なバングルがつけられ、一定時間が来ると睡眠薬が投与される。さらに、この中には“裏切り者”が存在し、未来機関を殺しに来るというのだ。「生き延びるためには、裏切り者を見つけ出し、殺すしかない」“学級裁判”というルールが存在しないコロシアイ。殺すか殺されるか、極限状態のデスゲームに、苗木たちは追い詰められていく。希望が希望を殺す絶望の物語が始まる。
未来のスターを目指し、輝く舞台へ情熱をそそぐ歌劇少女たちの〈青春スポ根ストーリー〉!!大正時代に創設され、未婚の女性だけで作り上げる美しく華やかな舞台で世代を超えて人々の心を魅了する「紅華歌劇団」。その人材を育成する「紅華歌劇音楽学校」に、高い倍率をくぐり抜け入学してきた第100期生たち。“オスカル様”に憧れる、178cmの長身を持った天真爛漫な少女、渡辺さらさ。夢も友達も、すべてに無関心な元・国民的アイドル、奈良田 愛。何もかもがバラバラな彼女たちの、希望と葛藤に満ちた音楽学校生活が今、幕を開ける──!!