糸色望は、どのやうなこともネガティブにしかとれない青年である。横に繋げて書くと、とても切なくなるやうな名前を持つ彼は、ことあるごとに「絶望した」と死にたがり、でも本当は死ねないような、困った人間だ。彼が赴任した学校の二のへ組は、どのやうなことにもポジティブにしかとれない生徒、何事もきつちりとしていないと気がすまなひ生徒など、もしかしたら彼以上に厄介な人間が数多く在籍するやうな学級だった。どこまでも後ろ向きな考えの望の教へは、そんな生徒たちの人生にどのやうな波紋を投げかけるのだらうか。また逆に、望は生徒たちからどのやうな影響を受けるのだらうか。
2008年――謎の勢力の出現により、アニメ、ゲーム、マンガ、音楽、鉄道、コスプレなどあらゆるオタク文化が排除された日本。グッズは収容され、保護の名のもとにオタクが弾圧されても、人々は自我を喪ったかのように疑問を持たない。秩序維持を担う組織『SSC』に蹂躙され、オタクは滅びたかに思われた――だが、封鎖されたアキバを奪還し、反旗を翻す者たちが現れる。若き革命者『オタクヒーロー』――何よりもオタク文化を愛し、誰よりもアキバを愛する男。そして彼を慕う3人の魔法少女たち――『アナーキー』『ブルー』『ピンク』。2011年の日本を舞台に、自由の旗のもとに集ったオタクたち――アキバ革命軍は、SSC首領『SHOBON』との壮絶な戦いに挑む。混沌も秩序も破壊して、好きなものを好きなだけ好きといえる世界のために。
西暦2019年、改元を目前とした日本。その上空に突如現出した異次元の裂け目。そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。我らに「令和」という時代は訪れなかった......。―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等のサブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。しかし、Otaku is not dead!サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。その名も秘密結社「アラハバキ」。そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。人は彼女たちを称してこう呼んだ…電池少女と…。
TVアニメ第2期。舞台は荒川河川敷。そこで出逢った勝ち組エリート青年の市ノ宮行=通称、リクと自称金星人のホームレス美少女、ニノ。不器用な二人の恋は時におかしく、時にせつなく…。そんな二人を中心に奇怪な河川敷の住人たちが巻き起こす騒動を描いた元祖電波系新感覚ハートフルラブ(?)コメディー。
桜舞う、ある春の日のこと。野原に肩を並べて座る初々しいカップルがいた。彼らの名は相川不動と禍原デス美。しかしこのカップルの正体は、氷結戦隊ジェラート5のリーダー・「レッドジェラート」と、悪の秘密結社ゲッコーの戦闘員・「死神王女」なのである! 本来敵同士である二人が付き合っていることは、世間には絶対に知られてはならない。戦いの合間に、人目を忍んで会うしかないのだ。この日も幸せを満喫する二人のすぐ側で、激しい戦闘の爆炎が立ち上る!! これは、なんとか世間に見つからないようイチャイチャする、正義のヒーローと悪の戦闘員の物語である!
あらすじがありません。
少女はずっと独りだった。かつて彼女が出会った“旅人”はこう言う。「その服が着られるぐらいになったら、迎えは来る」 やがて17才になった彼女の前に、その船は現れた。空を征く船『ノルン』。導かれるままに乗った船には、『能力者』と呼ばれる10人の男女が暮らしていた。船はどこに向かっているのか?彼らはなぜ旅をしているのか?謎を抱えたまま運命に翻弄される旅が始まった。
リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。アロウは記憶を失っているが、自分が「"壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――
暴走団長のハルヒにちょっとオタクになった長門、よりキュートで萌えっこキャラのみくる、そしてよりクールさが際立つ古泉に、ツッコミ担当のキョン。SOS団+αで贈る4コマとショートストーリーで展開するまったく新しいハルヒワールド。
緋色の狼男探偵、鮮やかに事件を迷宮に誘う!?主人公・因幡洋が所長を務める因幡探偵事務所に、ある日、かつての警察犬時代の相棒荻野警部がとある事件の捜査への協力を持ちかけてくる。その事件の首謀者はイタリアンマフィアのボス、首領(ドン)・ヴァレンティーノであった。赤毛の毛フェチ狼男探偵・因幡洋と愉快な仲間達が、(明らかにヤギにしか見えない)首領(ドン)・ヴァレンティーノの野望に、割とグダグダに立ち向かう新感覚のヤギ大増量毛探偵ギャグ物語!!