鬼とヒトが共存する世界——2人の心が近づくたびに、鬼という存在が彼らの距離を引き離す。
二人を待ち受ける運命とは、そして「鬼」とは———。
初めまして、賢者様。ようこそ、壊れかけの世界へ。平凡な日常を送っていた真木晶が迷い込んだのは、魔法使いと人間が共存する世界。その世界では、〈大いなる厄災〉と呼ばれる巨大な月が年に一度襲来する。月と戦う使命を持つ『魔法使い』たちを束ねる『賢者』として、晶はこの世界に召喚されたのだ。月と戦い、世界を救うため。そして、人間と魔法使いの架け橋となるために。自分の心に従い魔法を使う魔法使いたちに、寄り添い、心を繋ぐ努力をする晶。美しく恐ろしい壊れかけの世界で、魔法使いたちとの忘れがたい不思議な日々が始まる。
中世イングランド。ヨーク家とランカスター家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代。ヨーク家の三男として生まれたリチャードは、母からは「悪魔の子」と疎まれる一方、同じ名を持つ父からは真っ直ぐな愛情を受けて育っていた。リチャードの願いは、この世の光である父・ヨーク公爵が王位に就くこと。だがリチャードの純粋な願いは、イングランドに戦乱の嵐を招くことになる。さらにリチャードは、男女二つの性を持って生まれたという秘密があった。誰にも明かせぬ秘密を胸に秘めたまま、リチャードもまた戦いの渦中に巻き込まれていく。そこで待つのは愛の温もり、絶望の痛み。痛ましくも美しい邂逅と別離が、「悪」の道へとリチャードを誘っていく――。
さまざまな動物の姿をまとう獣人が住まう世界に、ラブラック=ベルは唯一の“人間”として生まれた。牙も毛皮も鱗(うろこ)もない彼女は“のっぺらぼう”と呼ばれ、どこにも自分と同じ種族を見つけることができずに、もの寂しさを感じながら日々を過ごしていた。「私も、世界と交じり合いたい」。そんな想いに胸を焦がし、身の丈ほどの大剣<唸る剣(ルンディング)>とともに、自分のルーツを探す旅に出ることを決意する。その代償として、数々の試練が待ち受けるとも知らずに……。
養護施設で生活する天涯孤独な高校生・桜井夕月。時折、触れた相手の思考が読めてしまう、特殊な能力を持っていた夕月は常に自分の存在する理由を探し続けていた。そんな夕月の前に突然現れた、どこか懐かしさを感じる美貌の青年『ゼス』。ゼスは夕月に、死を招く赤い月の夜"ワルプルキスの夜"には外に出てはならないと告げる。 その後、夕月の周囲では不思議な事件が続き、千年以上も昔から続く悪魔(デュラス)との戦いに巻き込まれていく―――――― 前世からの仲間という"戒めの手(ツヴァイルト)"の正体とは?幾度も転生を繰り返し繰り広げられている、悪魔(デュラス)との戦いの行方は―――そして、夕月を見守り続けるゼスとの過去には一体何があったのか・・・・!?
幕末の動乱期に“人斬り抜刀斎”と恐れられた維新志士・緋村剣心は、逆刃刀を手に不殺を誓い、流浪人として新しい時代を生きていた。明治十一年五月十四日、“維新三傑”大久保利通が暗殺される。時代を再び動かす事件の背後には、明治政府転覆を企てる志々雄真実の暗躍があった。剣心は“人斬り抜刀斎”の後継者でもあった志々雄を止めるため、神谷薫に別れを告げ京都へ旅立つ。薫たちとの別れ、そして新たな出会い。さらには、志々雄一派との戦い。己の因縁と不殺の誓いとの間で揺れる剣心。幾多の想いが集う明治剣客浪漫譚、第二章開幕――!
人ならぬ者たちが、この世の日に陰に跋扈(ばっこ)している。古き一人の詩人が与えた彼らの総称を、“紅世(ぐぜ)の徒(ともがら)”という。自らを称して“渦巻く伽藍(がらん)”、詩人名付けて“紅世”──この世の歩いてゆけない隣 ──から渡り来た彼ら“徒”は、人がこの世に存在するための根源の力、“存在の力”を奪うことで自身を顕現させ、在り得ない不思議を起こす。思いの侭に、力の許す限り、滅びのときまで。彼らに“存在の力”を喰われた人間は、いなかったことになる。これから伸び、繋がり、広がるはずだったものを欠落させた世界の在り様は、歪んだ。“徒”の自由自在な跳梁(ちょうりょう)に伴い、その歪みは加速度的に大きくなっていった。やがて、強大な力を持つ“徒”たる“紅世の王”らの中に、そんな状況への危惧を抱く者が現れ始めた。大きな歪みがいずれ、この世と“紅世”双方に大災厄を齎(もたら)すのではないか、と。そして、一部の“紅世の王”らは同胞を狩るという苦渋の決断を下した。彼らの尖兵、あるいは武器となったのは、“徒”への復讐を願い誓った人間──己が全存在を“王”の器として捧げ、異能の力を得た人間──討滅者“フレイムヘイズ”。その日、日常を浸食した“徒”により全てを失い、自身がトーチという仮初めの存在であると知らされた少年と、「贄殿遮那のフレイムヘイズ」と呼ばれる少女が出会った。これは、“ミステス”坂井悠二と『炎髪灼眼の討ち手』シャナの物語である。
異世界ハルケギニアで偶然見つけたゼロ戦に乗って、才人は元いた世界に帰還する方法を探していた。もしかしたら日本に帰れるかもしれないという千載一遇の好機を迎えた才人。しかし、そのチャンスを自らあきらめ、ルイズのピンチを救うためにハルケギニアに留まり、結局もうしばらくルイズの使い魔でいることを選んだ才人。ルイズも、ようやく才人を一人前の使い魔(!?)と認めたようで、今までのように犬呼ばわりしたり、床で寝させたり、鞭で叩いたりはしなくなっていた。しかし、そんな待遇の良さに調子をよくした才人は、せっかくのルイズのはからいをよそに相変わらずあっちにふらふら、こっちにふらふら…。その度にご主人様であるルイズの逆鱗に触れ、結局お仕置きされてしまう才人。そんな、相変わらずの平和な日々が続いていくはずだったのだが…。
バル・マスケとの戦いを終え、平和を取り戻した御崎市。シャナと悠二は町にとどまり、穏やかな日々を過ごす。だが、悠二を、宝具「零時迷子」を狙い新たな“徒”が現れる……。
幻冬舎コミックス月刊「コミックバーズ」で大好評連載中の「おとめ妖怪 ざくろ」がアニメ化!星野リリィが描く華麗なキャラクターが今動き出す!―改暦をした文明開化の時代、人間と妖人が共存する世界で、半妖人の少女と陸軍少尉たちがタッグを組んで、悪さをする妖人たちと可憐に戦う!