主人公、沢木惣右衛門直保は、空気中の菌が目に見えるという特殊な体質の持ち主。もやし(種麹)(※3)屋の息子である彼は、幼なじみで造り酒屋の息子・結城蛍とともに農業大学進学のため東京にやってきた。入学式当日、祖父からのメモに書かれた樹という人物に会いに行く二人。祖父と古くからの知り合いという樹は、菌について語りだすと止まらない、ちょっと奇異な老教授だった。その後、樹研究室に出入りするようになった沢木は、新たな「菌」と「発酵」の世界に触れながらも、彼を取り巻く少し変わった人たちとの出会いによって、様々な騒動に振り回されていくことに・・・。※3 たねこうじ・・・蒸米にこうじかびを生やしたもの。日本酒の原料のひとつ。
元気で軽快なストーリー、思わず笑っちゃう名ゼリフの数々、美形ばかりの登場人物、そして勧善懲悪のカタルシス――そんな中で「自分の正義」を掘り下げ、周囲の人々を巻き込んで着実に成長していく主人公・魔王ユーリ。彼はどんな大事件も柔軟な思考と持ち前の陽気さで次々とクリアしていきます。ユーリと一緒に笑ったりドキドキしたりしながら、エピソードの中ではいつもホロリとせつなくなる場面が、最高に気持ちのいいハイテンション・ファンタジーです!
中世イングランド。ヨーク家とランカスター家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代。ヨーク家の三男として生まれたリチャードは、母からは「悪魔の子」と疎まれる一方、同じ名を持つ父からは真っ直ぐな愛情を受けて育っていた。リチャードの願いは、この世の光である父・ヨーク公爵が王位に就くこと。だがリチャードの純粋な願いは、イングランドに戦乱の嵐を招くことになる。さらにリチャードは、男女二つの性を持って生まれたという秘密があった。誰にも明かせぬ秘密を胸に秘めたまま、リチャードもまた戦いの渦中に巻き込まれていく。そこで待つのは愛の温もり、絶望の痛み。痛ましくも美しい邂逅と別離が、「悪」の道へとリチャードを誘っていく――。
ちょっぴり掃除好きな小学生・小宮千尋は、ある日突然母を亡くしてしまった。身寄りのない千尋に手をさしのべたのは、叔父である鷹取円だった。そのまま円の豪邸に連れていかれた千尋だったが、あまりのゴミ屋敷っぷりに耐えられず、大掃除を開始!!その姿を見ていた円は、鷹取家の世話になることに反発していた千尋に、ある提案をする。それは、千尋はメイド役を、円は生活環境を提供するというギブアンドテイク案だった!!円の提案に納得した千尋だったが、渡された制服はフリフリで、お屋敷の汚れは果てしなくて…。どーなる千尋!?
カナダから晴の元にやってきた四男・零が、ようやく一つ屋根の下での暮らしに慣れ始め、長男・晴が経営するカフェも軌道に乗ってきた、ある日。晴の母・春子が、4兄弟を前に、「零をスイスに連れて帰る!」と宣言!お互いの距離が近づいてきた零と晴は、突然の爆弾発言をきっかけに、徐々にすれ違うことが多くなってきて。
突如東京に出現した謎の不可侵領域《地獄門(ヘルズゲート)》。時を同じくして世界中で確認されるようになった、《契約者》と呼ばれる特殊能力を持つ者たち。ゲートの秘密と契約者の未来を巡る戦いの果てに起きた未知の災厄《トーキョーエクスプロージョン》は、人類に何をもたらしたのか。そして2年後―。冬のロシアを舞台に、新たな物語が始まろうとしていた―。
物語は100年ほど前のイギリスから始まる。アップルフィールド孤児院で暮らしていた少女・ナージャのもとに、見知らぬ相手から荷物が届く。包みを解くと出てきたのはトランクで、中には見たこともないほど綺麗なドレスと日記帳が入っていた。ナージャは驚く。今まで死んだと思っていた母親が生きていたのだ! 大喜びのナージャだが、彼女の前に現れたのは母親ではなく、ブローチを狙う怪しい二人組だった。二人組のために孤児院が火事になり、手がかりとなるトランクを炎の中から持ち出したナージャは、危ういところを救ってくれた貴族の息子フランシスと運命的な出会いを果たす。自分がいれば、孤児院のみんなを巻き込んでしまう…責任を感じたナージャは、得意のダンスと歌を生かして旅芸人のダンデライオン一座に入り、様々な国を回りながら母を捜すことを決意する。いま、運命の扉がひらく!
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。 そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
世界初!?菌アニメ登場!!
「覚悟」を決めた笹原の明日はどっちだ!? 笹原完士は大学入学を機にそれまで秘めていた「漫画・アニメ・ゲーム」への思いを分かち合えるサークルへ入ることを決意した新入生。見学で訪れた「現代視覚文化研究会」=「現視研(げんしけん)」の2年生・斑目の策略により根拠のないプライドを崩された笹原だったが、未だ自分がオタクであることを認められないでいた。しかし、同人ショップや即売会など、そのモデル並のルックスに反比例したオタク・高坂、そして斑目たち「現視研」のメンバーと行動をともにしていくなかで、ココロを解放していった笹原はこの道に進む覚悟!を決めていく。高坂にベタ惚れな(非オタク)春日部咲やコスプレイヤー・大野など様々な人間も加わって、今日も「現視研」を舞台にした笹原のオタクライフはゆるりと流れるのであった。