学校では空気な高校生、三森灯河はクラスメイトとともに勇者として異世界に召喚された。女神ヴィシスによってクラスメイトたちが次々にS級、A級と能力を見出される中、灯河は最低ランクであるE級と宣言され『廃棄』対象となってしまう。生存率ゼロの遺跡に廃棄された灯河はハズレ枠と貶された【状態異常スキル】を駆使して遺跡脱出を試みる。その日から、女神ヴィシスへの復讐の炎を宿した青年は人畜無害な人間をやめ、心の奥底に隠していた本性を明かしていく……
父の死の謎を追い転校してきた少女・纏流子。転校した本能字学園は、着た者に特殊な能力を授ける『極制服』により絶対的な力と恐怖で生徒会会長・鬼龍院皐月が支配していた。その出会いは、偶然か、必然か。学園に巻き起こる波乱は、やがて全てを巻きこんでいく!
若き行商人クラフト・ロレンスは、荷馬車を引く一頭の馬を相棒に、街から街へと商品を売り歩く日々を送っていた。ある日、黄金色の麦畑が広がる小さな村を訪れた彼は、耳と尻尾を有する美しい少女と出会う。「わっちの名前はホロ」自身を“賢狼”と呼ぶホロは、豊穣を司る狼の化身だった――。彼女の「遠く北にあるはずの故郷・ヨイツの森へ帰りたい」という望みを聞き、ロレンスとホロは北を目指す商売の旅の道連れとなる。だが行商人の旅には思いがけない波乱がつきもので……。孤独だった行商人と、孤独だった狼の化身を乗せた馬車が、今、騒がしく走り始める。
孤児院育ちの新米錬金術師サラサは、亡き両親と同じようにお店を開くのが夢。そんなサラサが養成学校の卒業祝いに師匠からもらったのは、とある辺境の村の空き店舗だった。予定よりも早く叶う夢に胸を弾ませるサラサだったが、待っていたのはボロボロの店舗、慣れないコミュニケーション、危険な素材集めに魔物退治!?豊富な知識と高い魔力、鍛えた剣術を武器に見知らぬ土地で奮闘するサラサ。店舗経営を通じて広まる想いと錬金術が、出会いと絆を生んでいく――
西暦2067年、人間が我を失い凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」が猛威を振るう銀河辺境の地。対抗手段として結成された戦術音楽ユニット「ワルキューレ」は、「ヴァールシンドローム」の症状を歌で鎮めるため、星々を駆けめぐり、ライブ活動を展開していた。一方、時を同じくして、「空中騎士団」と呼ばれる「風の王国」の可変戦闘機部隊が動き始め――。プロトカルチャーの遺産の謎が絡み合い、星系を超える熱きチームワークと恋の物語が幕をあげる。
「クソゲー以外をプレイするなんて、いつ以来だろうな」ディスプレイを使用するゲームが、レトロゲームに分類されるようになった、少しだけ未来の世界。この世界では、最新のVR技術に内容が追いついていない、いわゆる“クソゲー”と呼ばれる作品が大量にリリースされていた。そんな数多のクソゲーをクリアすることに情熱を捧げてきた1人の“クソゲーハンター”陽務楽郎。彼が次に挑んだのはクソゲーの対極、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった。集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!! 最強クソゲーマーによる最高のゲーム冒険譚、ここに開幕!!
馬車で各地を巡り、数々の物品を取り引きする行商人クラフト・ロレンスは、収穫祭に沸くパスロエの村を発つ道すがら、荷台に積んだ麦束に埋もれて眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい顔立ちで、自らを豊作を司る神“ホロ”だと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪ともとれる話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。ホロが本当に豊穣の狼神なのか疑いつつも、北の故郷へ帰りたいという彼女の言葉に絆され、ロレンスは共に旅することを了承する。そんな二人旅に思いがけない儲け話が持ち掛けられる。近い将来、ある国の銀貨が値上がりするというのだ。その儲け話のカラクリを探るべく、ロレンスは話に乗って事件へと巻き込まれていく。
怪しげな教団の教祖の息子・卜部征人は「産霊(むすび)の儀」という儀式中に命を落として異世界へ転生した。その世界で彼に待ち受けていたのは…… 神と名乗るミタマの力を取り戻すために信者を集めること。どうやらミタマが発揮できる力の大きさは、信者の数に応じて変わるらしいのだが、肝心な信者数は……まさかの“0”!? 「うそ…ボクの信者、いなさすぎ…」征人が楽しく暮らしている「カクリ」という村を敵から守るため、また村を発展させるためにはミタマの力が必要だという。ミタマの力を取り戻すべく、征人はあの手この手を使いながら今日も信者集めに奔走する。果たして、ミタマの信者は集まるのか。そして、征人はこの世界で生き残れるのか――!神無き世界で繰り広げられる、ポンコツ神ファンタジーが今はじまる!
突如、現れた異形の寄生生物「ガストレア」。赤く輝く目と圧倒的な力、そして桁外れの再生能力を持つ彼らの進行に、人類はなす術もなく大敗を喫する。国土の大半を失った現在、人類は彼らが唯一弱点とする金属「バラニウム」で作ったモノリスで囲われた、狭い「エリア」の中で、ガストレアの脅威に怯え、隠れながら生きることを余儀なくされていた。そんな中、生き残りをかけた人類のささやかな抵抗として組織されたのが、ガストレアへの対抗手段を持ったスペシャリスト集団「民間警備会社」――通称、民警。そのひとつ、天童民間警備会社に所属する高校生・里見蓮太郎は、相棒の少女・藍原 延珠と共に、東京を壊滅に追い込まんとする、危険なたくらみに巻き込まれていく――
魔王と勇者の決戦直前。
王道RPGにおけるオーソドックスな対峙――。
片や、剣と魔法を自在に操つり、一人で一軍にも匹敵すという勇者。
片や、魔界のすべてを統べる魔王。
魔界にそびえる魔王城、その奥深くにある謁見の間。
魔王のあまりにもありがちな問い「この我のものとなれ」と
勇者のわかりきった答え「断る!」から、
人間界と魔界、二つの世界を変えるべく手を組んだ二人の挑戦が、いま始まる。