妖精兵器と呼ばれる少女たちと生き残った準勇者との儚くそして切ない物語。地上を正体不明の怪物である〈獣〉たちに蹂躙され、人間を含む多くの種族が滅ぼされた後の世界。かろうじて生き残った種族は地上を離れ、浮遊大陸群(レグル・エレ)と呼ばれる空飛ぶ群島の上に暮らしていた。500年後の空の上で目覚めたヴィレム・クメシュは、守りたかったものを守れず、それどころか自分一人だけが生き残ってしまった絶望から世捨て人のような生活を送っていたが、思いもよらず始めた兵器管理の仕事の中で、ある少女たちと出会う。
戦場を人の力が支配し、剣と馬が戦いの中心だった時代――。ブリューヌ王国とジスタート王国の国境で起こった些末な諍いは、やがて大国の思惑をはらみながら、二十数年振りの開戦に至った。ブリューヌ王国の兵は、およそ2万5千。総大将レグナス王子の初陣を華々しく飾るため、王は直属の騎士団以外にも出兵を命じ、辺境の小貴族すらも戦列に加わることになる。アルサスの若き領主ティグルヴルムド=ヴォルンも、王の招へいに従い、わずかな手勢とともに馳せ参じた1人であった。かたやジスタート王国は、5千の兵でこれを迎え撃つ。中心となるのは、ブリューヌ王国と隣接するライトメリッツ公国の兵たちである。勝敗の結果は、この時点ですでに明白かと思えた。だがブリューヌ王国は致命的な過ちを犯す。ジスタートの兵たちを率いるのは、伝説の竜具を与えられし戦姫の1人、エレオノーラ=ヴィルターリアであった。一騎当千の恐るべき力を、ブリューヌ王国の兵たちは身をもって味わうことになる。絶望が支配する戦場の中で、ティグルは残されたわずかな矢を弓につがえ、標的を定めた。その視線の先にあるのは、美貌と勇壮の象徴――戦姫である。ブリューヌ王国辺境の若き領主、ティグルヴルムド=ヴォルン。ジスタート王国の戦姫、エレオノーラ=ヴィルターリア。両者の邂逅が、のちに語り継がれる英雄譚の序章になるとは、まだだれも知る由もなかった。
沖縄から世界へ、駆け巡るハイパーアクション・バトルロードムービー!!その闘いは、時を超え、場所を変え、歴史の陰で絶え間なく続いていた。 翼手──異形の姿を持ちつつ人に擬態し、決して人間に気付かれることなく血を喰らう生きもの。翼手を追い、それを殲滅するため闘いを続ける謎の組織、──「赤い盾」。時代の中で、人々の闇を巻き込み、闘いはさらなる大きなものへと成長し続けた。─そして2005年、沖縄。この地に暮らす高校生、音無小夜は暖かい家族と平和な毎日をおくっていた。彼女に足りないものはただひとつ――1年以上前の記憶だけだった。しかし、平凡な暮らしはひとつの事件によってもろくも崩れ始める。倒すべき敵、果たすべき使命が闘いの渦に彼女を引き戻す。漆黒の服を身に纏い、チェロを奏でる青年、ハジ。運命を共にするハジから渡される刀を少女が手にしたとき、ついに歴史が動き始める。小夜は、失われた記憶、自分の存在を取り戻すことはできるのか。
「これは永遠の拷問。」 伊豆諸島、六軒島。全周10kmにも及ぶこの島が、観光パンフに載ることはない。なぜなら、大富豪の右代宮家が領有する私的な島だからである。年に一度の親族会議のため、親族たちは島を目指していた。議題は、余命あと僅かと宣告されている当主、金蔵の財産分割問題。天気予報が台風の接近を伝えずとも、島には確実に暗雲が迫っていた…。 六軒島大量殺人事件(1986年10月4日~5日) 速度の遅い台風によって、島に足止めされたのは18人。 電話も無線も故障し、隔絶された島に閉じ込められた。 彼らを襲う血も凍る連続殺人、大量殺人、猟奇の殺人。 台風が去れば船が来るだろう。警察も来てくれる。 船着場を賑わせていたうみねこたちも帰ってくる。 そうさ、警察が来れば全てを解決してくれる。 俺たちが何もしなくとも、うみねこのなく頃に、全て。 うみねこのなく頃に、ひとりでも生き残っていればね…?
兄の友人で超有名小説家の宇佐見秋彦に、大学受験のため家庭教師をして貰うハメになった高校三年生の高橋美咲。ところが訪れた宇佐見の自宅で、兄と宇佐見を主人公にした「ボーイズラブ小説」を発見! 副業で丸川書店のサファイア文庫なんてボーイズラブレーベルで妄想小説を書いている宇佐見に、思わずキレた美咲だが、寝起き最悪な宇佐見に襲われて散々な目に。だが、兄の幸せを願って恋心を打ち明けようとしない宇佐見を見ているうちに、次第に美咲の気持ちに変化が生じてくる。そんな折、美咲は兄の転勤を機に宇佐見のマンションに居候することに。一緒に暮らすうちに、宇佐見の仕事や複雑な家庭環境などに触れ、大変な目にあいながらも、少しずつ恋する気持ちを思い知らされていく美咲だったが…?その後を描く、大人気シリーズ待望の第2弾!
パリの貴族の家に生まれたアルベールは、退屈な日常を脱するために、親友のフランツと旅に出た。月面都市ルナで、出会ったのは、モンテ・クリスト伯爵という大富豪。傍らには絶世の美女、後ろには屈強な部下を従え、ルナ一番の高級ホテルで優雅に暮らすその姿。伯爵のミステリアスな魅力にすっかり心酔したアルベールは、伯爵をパリの社交界へ迎え入れる。しかし、アルベールはまだ知らない。伯爵の真の目的は、その昔、自分に無実の罪を着せ、フィアンセを奪ったアルベールの父と、フィアンセであった母への復讐であることを。そして、その間に生まれた自分自身も、復讐の標的であるということを―――。
人間が住む「人間界」と神族が住む「神界」、そして魔族が住む「魔界」と3つの世界が突如つながり、人間界に「魔法」がもたらされてから10年・・・・・。土見稟は「国立バーベナ学園」に通う高校2年生。幼馴染みの芙蓉楓や悪友の緑葉樹らとともに楽しい学園生活を送っていた。そんなある日、稟のクラスに神族と魔族の美少女2人が転校してきたのだ!しかも彼女達はなんと・・・・・神王と魔王それぞれの王女様だった!?
地中海に浮かぶ孤島―レガーロ島。交易で栄えるこの島を守るため、自警組織「アルカナ・ファミリア」が立ち上がった。構成員は「タロッコ」と契約を交わし、「アルカナ能力」と呼ばれる不思議な力を各自が有している。そのファミリーのトップであるモンドの一人娘フェリチータは、母親似の美貌に、卓越したナイフ捌きなど武芸の才能も兼ね備えた少女。島の奥で隠されるように育った彼女だったが、16歳になり、ファミリーの一員として表舞台で新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな矢先、父モンドの誕生パーティーで彼は突然、引退を発表。そして後継者を選ぶため能力者同士の戦い「アルカナ・デュエロ」の開催を宣言する。そしてフェリチータはその勝者と結婚しなければならない、と……。自らの道を切り開くため、フェリチータもその戦いに臨み、勝利することを決意する。「アルカナ・デュエロ」まで2ヶ月―運命を決める戦いが、いま幕を開ける!
念願の再会を果たしたルイズと才人。才人の話では、森の中で倒れていたところを美しい妖精に助けられ、なんとか一命をとりとめたらしい。以前よりも才人との距離が近くなったように感じたルイズは自分の気持ちに素直になりたいと思うようになる。アンリエッタの命令でメイドのシエスタたちと共に、不思議な力を持つという妖精を探す旅に出ることになったルイズと才人。その旅の道中、才人の自分に対する気持ちに不安が募るルイズは、ついつい才人に冷たく当たってしまい二人の関係はギクシャクしてしまうのだが…。そしてついにアルビオンの森で妖精こと金髪の少女・ティファニアを発見した一行は、そのあり得ないボリュームの胸に愕然。無意識にデレデレしてしまう才人にルイズは激怒してしまう…。学院に来ることになった美少女ティファニアの存在や才人に一途な想いを寄せるシエスタの存在が気になってしてしまい、うまく気持ちの整理がつかないルイズ。その上、アンリエッタ女王までも?! 大混戦の恋模様が展開する一方で、見えざる敵の影がじわじわとルイズたちを襲う…
あの“金田一少年の事件簿”が帰ってくる!!名探偵・金田一耕助の孫、金田一一(はじめ)。普段は冴えない高校生だが、事件が起きると幼馴染みの七瀬美雪、仲の良い剣持警部、ライバルの明智警視らと共に抜群の推理力で難事件を解決していく。原作は推理漫画の先駆けとして1992年から2001年まで、「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された「金田一少年の事件簿」。2004年からは不定期連載となり、2013年からは「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」と改題して連載されている。そして今回、ファンの熱い要望に応え、「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」として連続TVアニメが復活した。前作のキャスト・スタッフが集結し、21世紀に新たな旋風を巻き起こす!!