西暦1600年 天下分け目の大戦、関ヶ原の戦い――薩摩、島津家の武将、島津豊久は身を挺した撤退戦の後、死地から抜け出し一人山中をさまよっていた。降りしきる雨の中、たどり着いたのは無数の扉のある廊下のような部屋――豊久はそこにいた謎の男、『紫』を問いただす間もなく石扉の向こう側へと送り込まれてしまう。――そこはオルテと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる「人ならざる」ものが暮らす異世界だった。異なる時代から先に流れ着いていた織田信長、那須与一ら歴戦の英雄とともに豊久は揺らぐことのない武士(さぶらい)の思想で異世界の戦場を疾り駆ける!月刊 YOUNG KING OURSに好評連載中
MFG。それは世界の自動車のEV化が実現した近未来、日本で開催されている唯一の化石燃料を使った自動車によるモータースポーツである。今や絶滅危惧種となったハイパワーマシンによる熾烈なレースは世界中にインターネット配信され、爆発的な人気を博していた。そこに英国から渡航した一人の若者が、チャレンジャーとして挑む。カナタ・リヴィントンこと――片桐夏向。彼こそが、かつて公道最速伝説を確立した男の教えを受け継ぐMFG新世代である。ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ、ニッサン・GT-R。世界最高峰のハイパワーマシンを駆るライバル達に対して、カナタが選んだのはトヨタ86GT。非力なマシンでいかに強豪に立ち向かうのか? 箱根を舞台に繰り広げられるMFG第1戦・小田原パイクスピーク。挑戦者・カナタの走りは、並み居るライバル達や観客の目を奪う。箱根ダウンヒルを圧倒的な速さで駆け抜ける86――。新たな公道最速伝説が、今生まれようとしていた。
時は明治十一年。急速な欧米化に伴い、政府に不満を持つ人々が増え、監獄は囚人で埋まり、脱獄も後を絶たなかった。そこで政府は、滋賀県琵琶湖に重犯罪者専用の檻、日本最大・脱出不可能な湖の監獄、獄門処を設ける。その監獄への橋渡し人を請け負う曇家の三兄弟が織り成す大冒険活劇の幕が上がる……!
「地上を≪魔甲蟲≫と呼ばれる魔物に支配され、天空の浮遊都市へ追いやられた人類は、≪魔甲蟲≫に対抗しうる存在――空戦魔導士を生み出した。空戦魔導士の育成機関である学園浮遊都市≪ミストガン≫の生徒、カナタ・エイジは≪黒の剣聖(クロノス)≫の称号を持つエリートエース。しかし、今では“とある事件”から「裏切り者」の烙印を押され、前線を退いていた。そんなカナタが、“おちこぼれ”と揶揄されるE601小隊の教官に任命される。この小隊に所属するのは、一癖も二癖もある3人の少女。彼女たちに叩き込むカナタの指導法は、荒唐無稽な常識外のものばかりで…「俺がお前たちを最強の空戦魔導士にしてやるよ」“裏切り者”教官の型破りな指導で「最強の空戦魔導士」を目指す!“落ちこぼれ”少女たちの成長の物語が今、始まる。
実家の下町の定食屋「ゆきひら」を手伝う日々を送っていた幸平創真は、中学校卒業と同時に、ある料理学校への編入を父・城一郎に薦められる。それは日本屈指の料理学校「遠月茶寮料理學園」……卒業到達率10%以下の超エリート校だった。厳しい試験、脱落者続出の地獄の宿泊研修、退学を賭けた食戟。様々な試練を乗り越え、料理の腕を磨いていく創真。同じ志を持つ仲間や、同世代の実力者たちと出会い、一人の人間としても確実に成長を続けていた。――そして迎えた秋。一年生の中でも選ばれた者しか出場を許されない遠月伝統「秋の選抜」、その出場切符を創真は手にする。「秋の選抜」予選のお題は“カレー料理”。優勝候補でスパイスの使い手、葉山アキラの作るカレーにスパイスの奥深さを知った創真は葉山の宣戦布告に受けて立つべく、スパイスと格闘。予選当日の朝まで試行錯誤して調理に臨み、葉山と同じ“香りの爆弾”という発想に行き着いたが、結果は葉山94点、創真93点と僅差で葉山が一位に。葉山に敗れはしたものの、見事に本戦出場を決めた創真。悔しさを滲ませながらも、さらに強くなることを心に誓い、かくして迎える「秋の選抜」本戦。トーナメントに肩を並べたのは、創真、恵、タクミ、緋沙子、アリス、黒木場、葉山、美作、の8名。次なる創真の相手は……!?そして、てっぺんを取るのは……!?
あらゆる分野の超一流の高校生を集めて、育て上げるために設立された、政府公認の特権的な学園「私立希望ヶ峰学園」。この学園には、超高校級の才能が集まる「本科」と、高い学費を払えば誰でも入れる「予備学科」が存在していた。才能だけではなく、性格も個性的な本科77期生。しかし彼らは才能のみに固執することなく、「人生に大切なことは才能ではなく、人との関わりで人格を磨き、思い出を作ることである」ということを学び、それぞれ普通の高校生らしく学園生活を謳歌していく。しかし、水面下では謎のプロジェクトの遂行、学園による学科差別が横行していた。そして、才能を渇望した予備学科の少年・日向創。彼に起こる運命的な出会いが、学園を、未来を予測もつかない方向へ導いてしまう。これは、人類史上最大最悪の絶望的事件に至るまでの物語。絶望で終わる、希望の物語。
あらすじがありません。
【第一話~第十二話】また“あの夜”がやってくる。「黒い剣士」が吠える、戦いの“夜”が―。国産ダーク・ファンタジーの最高峰として、日本のエンターテインメント史上に圧倒的な存在感を誇る大ヒットコミック『ベルセルク』。国内のみならず海外でも絶大な支持を誇る本作の、新たなアニメ化がついに本格始動のときを迎える。胸のうちにくすぶる激情の炎に突き動かされ、終わりのみえない復讐の旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。彼の前に立ち塞がるのは、残虐非道な無法者、妄執に囚われた悪霊、そして敬虔なる神の使徒。おぞましい人ならざる力を振るう敵に、鍛え上げた体と磨き抜いた技――人としての力をもって、ガッツは戦いを挑み続ける。命を削りながらも。旅路の果てに何が待つのか。答えはただ、“夜”の中にある。目を凝らし、闇を見つめよ――!【第十三話~】鉄塊のごとき大剣を振るい「贄」の運命に抗い続ける黒い剣士・ガッツ。失踪した愛する者・キャスカを追う彼は、やがて聖地アルビオンへと辿り着く。法王庁の教義に縛られてガッツを追うファルネーゼと従者セルピコ、ガッツの技を盗もうと同行するイシドロ、立ちはだかるモズグスら超越者たち。数多の出会いや死闘を経て、ついにガッツはキャスカとの再会を果たすのであったが…。激化する戦いに呼応するかのように、救いを求める人々の願いが聖地に渦巻く。その想い、その命は、世界が求めし存在・グリフィスの顕現をもたらした。それは、人と魔が交じり合う新たな世界の兆しでもあった!長い激戦を切り抜け、アルビオンを後にするガッツ。大切なものを「喪失わない」と決意を固めるが、新たな試練、新たな戦い、そして新たな出会いが彼を待ち受けていた―――。
女の子が大好き、陽気で憎めない「イタリア」と、厳格できまじめな「ドイツ」を中心に「日本」「イギリス」「アメリカ」「フランス」などの人物が、ためになる世界史のエピソードや文化・習慣にちなんだやりとりをコミカルにくり広げる!!1話約4分のショートスタイルにゆる~い笑いを詰めこんでお届けします♪
欧州からのチャレンジャー、片桐夏向。シュツットガルトからの刺客、ミハイル・ベッケンバウアー。覚醒した天才、沢渡光輝。若き力の台頭によって、MFG第2戦・芦ノ湖GTは新たな局面を迎えていた。雨の降りしきる中でスタートしたレースは、大きく荒れる。火山灰の降り積もるスリッピートラップを巡る戦い。芦ノ湖の悪魔と呼ばれる、濃霧の中でのカウントダウン。86を駆るカナタは、驚異のテクニックでハイパワーマシンのライバル達に迫っていき、MFGファンを大いに盛り上げる。そしてMFG第3戦、ザ・ペニンシュラ真鶴を控えて、86のさらなるパワーアップを果たすカナタ。さらに、かつて”公道最速”の一角を担った高橋啓介の弟子にして、群馬プライドの継承者、諸星瀬名が新たに参戦し、カナタをライバル視する。ターボを搭載し戦闘力の増した86を駆り、予選では圧倒的なパフォーマンスを見せるカナタ。しかし、決勝直前、信じられないトラブルに見舞われてしまう――。