不滅の悪鬼(オーバーデス)と呼ばれた英雄を祖父に持つ少年ノエル。祖父に憧れ、最強の探索者(シーカー)を志す彼の持つ職能(ジョブ)は最弱と評される支援職【話術士】だった。祖父の遺志を継ぎ、並々ならぬ努力により探索者として力をつけたノエルだが、生まれ持った才能の差を埋めることはできなかった――しかし類稀なる才略をも開花させた彼は最強への道を見出す。仲間を集め最強の組織(クラン)を創り、そのマスターになること――。策略を巡らせ敵を翻弄し、仲間を率いて遥かなる高みを目指す。最凶の【話術士】は最強への道を切り開く。手段は選ばない。
ある夏の日──突然、東京を襲った大規模な爆弾テロ。平穏なこの国を眠りから覚ました事件の犯人は、たったふたりの少年だった──。“スピンクス”と名乗る犯人たちの、日本中を巻き込んだ壮大なゲームがいま、始まる。
高校の文芸部に所属する小野寺和紗たち女子5人。「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じたある一言……。その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める。
魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が、あらゆる願いをかなえる願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。かつて、日本で行われた第五次聖杯戦争の終結から幾年。新たな聖杯の予兆がアメリカ合衆国西部の都市・スノーフィールドにおいて観測される。そして集う、魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉達――欠けたクラス。選ばれるはずのないサーヴァント。暗躍する国家。戦争の為に造られた街。――数多のイレギュラーにより、「聖杯戦争」は混迷し、捻じれていく。偽りの聖杯の壇上で踊る、人間と英霊〈サーヴァント〉達の饗宴が幕を開ける――。
1874年。車夫の元会津藩士・折笠静馬は、行方不明の許嫁・鹿又澄江を捜していた。だがある事件を切っ掛けに新設されたポリス(警察)の一員となり、政府転覆の陰謀を追うことに。同じ頃、ヤクザの守屋組に凄腕の剣士・修羅神狂死郎が客人となった。政府転覆の黒幕と繋がる守屋組で、彼は己の目的のため地位を固めていく。かくて静馬と狂死郎との運命のドラマが動き始める。その中で静馬には、皮肉な出会いと別れが待っていた。
本田吾郎(ほんだごろう)、5歳。プロ野球選手の「おとさん」(父)・茂治(しげはる)と二人暮らし。吾郎は、おとさんと野球が大好き。おとさんのような「すごいピッチャーになる」のが夢だ。そのためにも、おとさんに言われたトレーニングをコツコツと続けている。そんな吾郎をやさしく見守っているのは、保育園の桃子(ももこ)先生。野球の相手をしてくれたり、おとさんの遠征中には夕食を作ってくれたりと、吾郎にとっては、死んだ「おかさん」(母)の姿がかさなってみえる、あたたかい人。おとさん・茂治は、一軍半のプロ野球選手。甲子園で活躍し、期待されてプロに入ったけれど、ケガに泣かされてなかなか実力を発揮できないまま。ようやく腰のケガがなおって、さあ、これからというときに、またヒジをいためてしまい……。
中学3年生になった吾郎が、4年ぶりに三船町へ戻ってきた!リトルリーグ時代のチームメイト・小森たちとの再会もつかの間、転校した三船東中学校の軟式野球部が、廃部寸前の危機にあることを知る吾郎。だが、野球部のキャプテンをつとめる小森が苦労する姿を横目に、吾郎はサッカー部に入る。その理由とは…?その後、野球部に入り小森たちとプレイを共にすることになった吾郎は、幼なじみ・寿也と意外な形で再会。そして、中学を卒業した吾郎と寿也は、一緒に野球の名門・海堂高校へ入学。離れ小島の三軍というどん底からはい上がり、一軍昇格を目指す!