西暦1600年 天下分け目の大戦、関ヶ原の戦い――薩摩、島津家の武将、島津豊久は身を挺した撤退戦の後、死地から抜け出し一人山中をさまよっていた。降りしきる雨の中、たどり着いたのは無数の扉のある廊下のような部屋――豊久はそこにいた謎の男、『紫』を問いただす間もなく石扉の向こう側へと送り込まれてしまう。――そこはオルテと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる「人ならざる」ものが暮らす異世界だった。異なる時代から先に流れ着いていた織田信長、那須与一ら歴戦の英雄とともに豊久は揺らぐことのない武士(さぶらい)の思想で異世界の戦場を疾り駆ける!月刊 YOUNG KING OURSに好評連載中
男子禁制のアパート天水館。そこには、筋金入りのヲタ女子たちが幸せに暮らしておりました――。クラゲをこよなく愛する主人公・倉下月海、着物や人形などの和モノが好きな千絵子、三国志マニアのまやや、鉄道ヲタのばんばさん、枯れ専のジジ様。天水館に住むのは、<全員>それぞれが極める世界に浸り、独自の青春を謳歌する女の子たち。自らを「尼~ず」と呼ぶ彼女たちの、風変わりでマニアックながらも幸せな日々は、ある日現れたひとりの美しい女装男子によって、少しずつ変化して・・・。謎のグルーヴが湧き上がる、まさかのヲタ女子シンデレラストーリー!?