魔界のとある国。一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。果たしてその言葉は本心か? 笑顔に隠された真実とは……
近未来、大都市の郊外。男は愛する家族と共に、慎ましく暮らしていた。ある夜、一家は突如として現れた黒装束の者たちに襲われ、妻と子を殺され、自身も重傷を負ってしまう。男の名はジョー・ローガン、顔も名前も変えているが忍び組織に追われる身の抜け忍「ヒガン」である。奇跡的に一命をとりとめた「ヒガン」は自問する。なぜ妻と息子は殺され、自分は生き延びたのか?怒りを胸に組織への復讐を決意した彼は、事件を担当するFBI捜査官のマイク、相棒のエマと共に、この事件の背後にある巨大な闇に立ち向かう。古巣である忍び組織は、最新テクノロジーを駆使したハイテク戦闘スーツ"グソク・ギア"を用いて、彼の始末を画策する。しかし、ヒガンはまだ知らない。組織のさらなる陰謀も、敵の一人がかつての仲間であることも――はたして、黒幕は誰なのか? いま、大いなる復讐劇の幕が上がる。