憧れの先輩・桃井真珠を追いかけて青葉大へ入学した杉浦陽。真珠先輩と過ごす楽しい大学生活を思い描く陽だったが、ある日下宿先の前で、元人気アイドル・如月澪と出会う。彼女は芸能界引退後、陽と同じ下宿先の1階で、人目を避けて暮らしているという。陽に対し攻撃的な態度をとったかと思えば、今度は「友達になりたい」と接近してくる、謎の多い澪。笑顔で接しながら陽と一定の距離を保とうとする真珠。さらに、合コンで出会った彼氏と別れたばかりだという先輩の三国紗羅。3人のヒロインと陽の青春の結末は…?
16歳の少年 九澄博士(くずみ・ひろし)は、都心から離れた山間にあるニュータウン嫦娥町(じょうがまち)で暮らすこととなった。 河川が“旧市街”と“新市街”を分断するこの町は、今もまだ謎に包まれた土地文化や風習が数多く残っている。取り立てて目立つ存在ではなかった博士をクラスメイトはあり得ないぐらい気にかけてくれる。そんな環境に戸惑いつつも新しい生活を楽しむ博士だが、ただ1人、クラス委員を務める櫛名田眠(くしなだ・ねむる)だけが明らかに博士と距離を置いているのが気がかりだった。数少ない接触の中で、彼女は博士に忠告する。「旧市街には近づかないように」そこに何があるのか?・・・そして恐怖と謎が交錯する。