私の描く人生のシナリオは完璧! そう豪語するお嬢様・加賀香子と出会った多田万里のままならない青春の行方は!?アニメ化もされ大ヒットとなった「とらドラ!」の竹宮ゆゆこの新シリーズが遂にアニメ化!
なくしていたから、求めていた。『居場所』と『絆』をなによりも。ヒーローは嫌いだった。自分の前には現れないから。そんなヘタレヤンキーの正広は、"熊殺し"の異名を持つ康介と出会う。泣ける『居場所』を切望していた正広。力よりも優しい腕を広げたかった康介。ぬくもりのなかで知った、眩しい感情。ずっと一緒の約束が破られた。だから健介は支倉と絶交した。けれど、支倉を忘れられなかった健介。健介の笑顔をもう一度見たかった支倉。すれちがっていた心が、ひとつの『絆』になる。
前田一也は、光河学園に通う高校2年生。特に心が沸き立つこともなく、平凡に夏休みが終わろうとしている。そんな、夏休み最後の夜。一也は父親からデジタル一眼レフカメラを譲り受けた。これまで、デジカメには特に興味がなかった一也だが、いざ手にしてみると、そのずっしりとした手応えと、機能美に魅了された。もともと、いわゆるデジモノが好きなのだ。「とりあえず、明日、学校へ持って行って、何か撮ってみるか」 代わり映えのしない毎日に、変化が生まれた瞬間だった…。
高校1年生の春 ― 小学1年から2年間過ごした町に戻ってきた 大八木 朔。そこで再会したのは、朔の幼少時代にトラウマの思い出を残した 天敵・明野美星!平穏な学園生活をのぞむ朔の想いとはうらはらに、強引な美星のペースにまきこまれ、朔は美星の所属する廃部寸前の天文部に入部することに…。じゅうぶんな設備も予算もないうえ、生徒会長フーミンにも目をつけられている弱小天文部。しかし、美星の親友・小夜や、ひそかに朔へ想いを寄せる姫、虚弱体質ながら星への情熱は人一倍の路万部長、写真部ながらも天文部にいりびたる江戸川といった個性的な面々とともに、朔は、だんだんと星空を愛するようになっていった…