「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。――これからご覧にいれますのは、秘密を抱えた、彼女の話。
魔界フェリシダ――。そこには「魔界人」と呼ばれる人々が、モンスターたちと共生していた。5大陸の1つ、アウリオン大陸に住む少年・テンもその一人であった。彼は、モンスターたちを種から育て収穫し、使役する「ファーマギア」であり、各大陸を治める領主・竜顎六柱将(オラシオンセイス)になるため最強のモンスターの種を育てていた。そんなある日のこと……、突如としてもたらされた「魔王・ディルクロム」の死によって世界は一変する――。人々の悲しみも束の間、新魔王となった竜顎六柱将(オラシオンセイス)の一人、グラーザによる支配が始まるのだった。大切な人たちを守るため、最強のファーマギアになるため……テンは仲間のファーマギアとモンスターと共に竜顎六柱将(オラシオンセイス)に立ち向かう!
20世紀、輝かしい演じ手「ダイスター」の出現によって、演劇は世界規模の大ブームとなり、数多の役者たちは「ダイスター」を目指し、その頂点たる「ワールドダイスター」となることを夢見ていた。鳳ここな、16歳。彼女もまた「ワールドダイスター」になる夢を追い、憧れの劇団「シリウス」の入団オーディションに挑もうとする。ここなはそこで目の当たりにする。きらめく才能の持ち主たちを。舞台に懸ける覚悟と情熱を。そして、自身に秘められた“センス”を。光溢れる舞台の上で、夢と輝きに満ちた物語が、いま始まる――。舞台で輝く、私だけの光(センス)