片思いした相手にバッサリ振られ、ヤケ酒をした帰り道、26歳のサラリーマン・吉田は路上に座り込む女子高生・沙優と出会った。べろべろに酔った吉田は、前後不覚のまま行き場のない沙優を一晩泊める。…翌朝、ふわりと美味しそうな香りに目覚めると、食卓には味噌汁が。「おはよう」「なんだお前!!なんでJKが俺ん家に!」「泊めてって言ったら泊めてくれたじゃん」「…味噌汁」「昨日“毎日味噌汁を作ってくれ~”って」「ハァ!?絶対言わねェ!!」家出をして行き場のない沙優を追い出すわけにもいかず、吉田は家事を条件に彼女の同居を認めることに…。こうして、家出女子高生とサラリーマンの微妙な距離がもどかしくもあたたかい、不思議な同居生活が始まった―。
「母危篤」という知らせに騙されて海外に来るハメになった高校生の海棠晴(かいどう はる)は、そこで突然「お前の弟だ!」と零(れん)という男の子に引き合わされる。野生児で誰の言うことも聞かない零を必死で世話する晴だったが、どうも零には出生について秘密がある模様。おまけに、ようやく零が自分だけに懐き始めた矢先、ある悲劇が晴を襲う。―――そして5年後、東京で成長した零に再会した晴だったが…?